今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 石川均 北里大学医療衛生学部視覚機能療法学

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2023/07/19
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、緊急性の高い疾患を強調した。
  1. 片眼の瞳孔散大を生じた動眼神経麻痺では瞳孔観察を明室で行うと瞳孔不同が明らかとなる。内頚動脈-後交通動脈分岐部動脈瘤の可能性が高く、まずは緊急で画像検査が必要である。一方、瞳孔障害のない動眼神経麻痺は糖尿病や虚血性であることが多く、画像検査に加えて採血等による確認が必要である。

概要・推奨   

  1. 瞳孔異常は形態(形)の異常と反応の異常に大別され、多くの場合、両者は合併する。
  1. これらの異常を発見するための瞳孔観察(診察)は必ず明室、暗室の両方で行い、形態、反応、瞳孔径の左右差を確認することが重要である。
  1. 瞳孔が散大固定した動眼神経麻痺では必ず内頸動脈-後交通動脈分岐部動脈瘤の画像的精査を行う(推奨度1)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
石川均 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:沖波聡 : 特に申告事項無し[2024年]

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