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感染性心内膜炎

著者: 馳亮太 成田赤十字病院 感染症科

監修: 山本舜悟 京都市立病院 感染症科/京都大学 医療疫学(非常勤講師) 

著者校正/監修レビュー済:2019/11/29
参考ガイドライン:
  1. 米国心臓協会: Infective Endocarditis in Adults: Diagnosis, Antimicrobial Therapy, and Management of Complications
  1. 欧州心臓病学会:2015 ESC Guidelines for the management of infective endocarditis: The Task Force for the Management of Infective Endocarditis of the European Society of Cardiology (ESC).
  1. 日本循環器学会:感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2017年改訂版)

概要・推奨  

  1. 発熱が遷延している場合、血液培養を繰り返し、心内膜炎の合併症を見逃していないか再度確認することが推奨される(推奨度1)。
  1. 感染性心内膜炎疑いの患者の病歴聴取において、先天性心疾患や弁膜症、人工弁置換術の既往は重要な項目であり、聴取することが強く推奨される(推奨度1)。
  1. 感染性心内膜炎疑いの患者の病歴聴取において、心内膜炎の既往は重要な項目であり、聴取することが強く推奨される(推奨度1)。
  1. 経静脈薬物乱用者は感染性心内膜炎の高リスクグループであり、ほかの明らかなリスクが見当たらない患者においては必ず考慮されるべきである(推奨度1)。
  1. 観血処置や血管アクセスを要する医療行為や入院歴は感染性心内膜炎のリスクとなることが示されており、病歴聴取においては必ず考慮されるべきである(推奨度1)。
  1. 心不全徴候と塞栓症は、心内膜炎の重要な合併症であり、外科的治療の適応になる可能性がある。また、発症時に心内膜炎の診断が確定できない症例であっても、経過とともに徴候が現れて診断を確定できることもある。毎日の丁寧な診察を欠かさない(推奨度1)。
  1. 修正Duke診断基準は、感染性心内膜炎の診断において現時点で最も広く使われ信頼性のあるものと考えられており、病歴聴取・初期検査において念頭に置かれるべきである。「疑い例」になる症例であっても、ほかに明らかな診断がつかない場合には感染性心内膜炎として治療することを考慮する(推奨度1)。
  1. グラム陽性球菌が血液培養で1セットでも陽性になった場合、または同一の起炎菌が血液培養から持続的に検出された場合、常に「感染性心内膜炎の可能性はないか?」と疑う習慣を付けることは非常に重要である。感染性心内膜炎を疑った場合、少なくとも3セットの血液培養を、各セットに少なくとも10ml以上の血液を採取したうえで、最初のセットと最後のセットの間は1時間以上空けて採取するべきである。もし2週間以内に抗菌薬投与がされていれば、さらに血液培養を追加する(推奨度1)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行ない、治療の項目に経口抗菌薬の使用に関する記述を追加した。

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