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概要・推奨
疾患のまとめ:- 異型リンパ球は一過性に出現する反応性リンパ球であるが、しばしば腫瘍細胞である“異常リンパ球”と混同される。逆に、リンパ系腫瘍細胞を異型リンパ球と誤診されることもまれにある。
- 実際には、異型リンパ球と腫瘍性の異常リンパ球の鑑別が困難な症例も存在する。異常リンパ球を見逃さないことが重要であり、判断に迷う場合は専門医にコンサルトする。
- 異型リンパ球の判定基準:<図表>
- 異型リンパ球と異常リンパ球(リンパ系腫瘍)の特徴:<図表>
パニック値・緊急時対応: >詳細情報 - リンパ系腫瘍(特に急性リンパ性白血病)と誤診しなければ、異型リンパ球が原因で緊急の対応が必要なことはまずない。
専門医相談のタイミング: >詳細情報 - 異型リンパ球か異常リンパ球(リンパ系腫瘍)か判断に迷う場合、原因不明の異型リンパ球増加が持続する場合は、血液専門医に紹介する。
異常値の解釈: >詳細情報 - 異型リンパ球が白血球分画の10%未満ならば、なんらかのウイルス感染によることが多く、症状がなく再検して増加していなければ経過観察でよい場合が多い。
- 異型リンパ球が白血球分画の10%以上の場合は単核球症と考えられ、Epstein Barrウイルス(EBウイルス)による伝染性単核球症の頻度が最も高いため、EBウイルスの血清検査、肝機能検査をオーダーする。同時に、他の原因による単核球症類似疾患も考慮する。発症時に単核球症の病態を呈する患者の割合は、EBウイルス 50~90%、ヒトヘルペスウイルス6型 9%、サイトメガロウイルス 5~7%、単純ヘルペスウイルス1型 6%、A群β溶血レンサ球菌 3~4%、トキソプラズマ ≦3%、HIV-1 ≦3%、アデノウイルス ≦3%である。
鑑別疾患: >詳細情報 (鑑別疾患のリスト:
)- 異型リンパ球の原因としてはウイルス感染が最も多く、その他の感染症やアレルギー反応でもみられる。
- 異型リンパ球がみられる疾患:<図表>
- 単核球症ではリンパ球数が白血球分画の50%または絶対数で5,000/μl以上となり、異型リンパ球が10%または1,000/μl以上となる。EBウイルスによる単核球症を伝染性単核球症とし、それ以外の原因によるものは単核球症類似疾患と呼ぶ。
- 頻度高:
- ウイルス感染症、伝染性単核球症
- 頻度低:
- 単核球症類似疾患、薬剤アレルギー、自己免疫疾患
- 伝染性単核球症様の所見を呈することのある病態(単核球症類似疾患):<図表>
臨床のポイント:- 異型リンパ球は一過性の反応性リンパ球だが、しばしば白血病細胞と誤解されている。
- 異型リンパ球が白血球分画の10%以上なら、EBV、CMV、HHV-6などのウイルス感染症を疑う。10%未満なら、何らかのウイルス感染症をまず疑う。
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■症状のない白血球分画の10%以下の異型リンパ球をみた場合の検査例
- 軽度の異型リンパ球が末梢血にみられる場合、その原因としてはウイルス感染が最も多い。
- 症状がなければ経過観察のみでいいが、念のため肝機能検査(EBウイルス感染で頻度が高い)を含めて再検する。
○ 症状のない10%以下のリンパ球をみた場合は、原則として1~2週間後に下記の1)を再検する。
■伝染性単核球症が疑われる場合の検査例
疾患のまとめ:
- 異型リンパ球は一過性に出現する反応性リンパ球であるが、しばしば腫瘍細胞である“異常リンパ球”と混同される。逆に、リンパ系腫瘍細胞を異型リンパ球と誤診されることもまれにある。
- 実際には、異型リンパ球と腫瘍性の異常リンパ球の鑑別が困難な症例も存在する。異常リンパ球を見逃さないことが重要であり、判断に迷う場合は専門医にコンサルトする。
- 異型リンパ球の判定基準:<図表>
- 異型リンパ球と異常リンパ球(リンパ系腫瘍)の特徴:<図表>
パニック値・緊急時対応: >詳細情報
- リンパ系腫瘍(特に急性リンパ性白血病)と誤診しなければ、異型リンパ球が原因で緊急の対応が必要なことはまずない。
専門医相談のタイミング: >詳細情報
- 異型リンパ球か異常リンパ球(リンパ系腫瘍)か判断に迷う場合、原因不明の異型リンパ球増加が持続する場合は、血液専門医に紹介する。
異常値の解釈: >詳細情報
- 異型リンパ球が白血球分画の10%未満ならば、なんらかのウイルス感染によることが多く、症状がなく再検して増加していなければ経過観察でよい場合が多い。
- 異型リンパ球が白血球分画の10%以上の場合は単核球症と考えられ、Epstein Barrウイルス(EBウイルス)による伝染性単核球症の頻度が最も高いため、EBウイルスの血清検査、肝機能検査をオーダーする。同時に、他の原因による単核球症類似疾患も考慮する。発症時に単核球症の病態を呈する患者の割合は、EBウイルス 50~90%、ヒトヘルペスウイルス6型 9%、サイトメガロウイルス 5~7%、単純ヘルペスウイルス1型 6%、A群β溶血レンサ球菌 3~4%、トキソプラズマ ≦3%、HIV-1 ≦3%、アデノウイルス ≦3%である。
鑑別疾患: >詳細情報 (鑑別疾患のリスト:
)

- 異型リンパ球の原因としてはウイルス感染が最も多く、その他の感染症やアレルギー反応でもみられる。
- 異型リンパ球がみられる疾患:<図表>
- 単核球症ではリンパ球数が白血球分画の50%または絶対数で5,000/μl以上となり、異型リンパ球が10%または1,000/μl以上となる。EBウイルスによる単核球症を伝染性単核球症とし、それ以外の原因によるものは単核球症類似疾患と呼ぶ。
- 頻度高:
- ウイルス感染症、伝染性単核球症
- 頻度低:
- 単核球症類似疾患、薬剤アレルギー、自己免疫疾患
- 伝染性単核球症様の所見を呈することのある病態(単核球症類似疾患):<図表>
臨床のポイント:
- 異型リンパ球は一過性の反応性リンパ球だが、しばしば白血病細胞と誤解されている。
- 異型リンパ球が白血球分画の10%以上なら、EBV、CMV、HHV-6などのウイルス感染症を疑う。10%未満なら、何らかのウイルス感染症をまず疑う。
■症状のない白血球分画の10%以下の異型リンパ球をみた場合の検査例
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症状のない白血球分画の10%以下の異型リンパ球をみた場合の検査例
- 軽度の異型リンパ球が末梢血にみられる場合、その原因としてはウイルス感染が最も多い。
- 症状がなければ経過観察のみでいいが、念のため肝機能検査(EBウイルス感染で頻度が高い)を含めて再検する。
○ 症状のない10%以下のリンパ球をみた場合は、原則として1~2週間後に下記の1)を再検する。
■伝染性単核球症が疑われる場合の検査例
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伝染性単核球症が疑われる場合の検査例
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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