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概要・推奨
所見のポイント:- 貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が減少している状態であり、世界保健機関(WHO)基準では、成人男子は13.0g/dL未満、成人女子や小児は12.0g/dL未満、高齢者では男女とも11.0g/dL未満と定義している。
パニック値・緊急時対応: >詳細情報 - 貧血の症状は、貧血の程度のみでなく、進行の速さ、代償の程度によって異なる。緩徐に進行する貧血は、貧血の程度が強くても無症状であることも多く、貧血の程度だけに基づくパニック値は決めがたいが、ヘモグロビン8.0g/dL以下を緊急に報告する必要があるパニック値として採用している施設が多い。
専門医相談のタイミング: >詳細情報 - ひととおり検査をしても診断が困難な貧血、出血以外で急速に進行する貧血、溶血所見が強い場合、急性白血病、再生不良性貧血などの重篤な骨髄疾患が疑われる場合は専門医に紹介する。
- それ以外でも、骨髄疾患が疑われる場合は専門医に一度紹介したほうが無難である。
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患:
)- 貧血を治療するためには、貧血の原因の検討が不可欠である。
- 貧血の鑑別には、まず平均赤血球容積(mean corpuscular volume:MCV)と網状赤血球数に注目する。
- 平均赤血球容積(mean corpuscular volume:MCV)による貧血の鑑別:<図表>
- 網状赤血球の増加(絶対数で10万/μL以上)は、出血か溶血に対する骨髄の代償反応を考える。網状赤血球の低下は、赤血球産生の低下を示唆する( >詳細情報 )。
- 小球性貧血では、鉄欠乏性貧血の頻度が圧倒的に多い。
…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■正球性貧血の評価
- 正球性貧血となる疾患の中には、小球性(慢性疾患に伴う貧血)あるいは大球性貧血(溶血性貧血、骨髄不全)となるものもあることに注意する。
- 網状赤血球の増加を伴った正球性貧血では出血あるいは溶血性貧血を考える( >詳細情報 )。
- 網状赤血球が貧血に見合うだけの反応をしていなければ、鉄の利用障害、エリスロポエチン(EPO)に対する反応の低下(慢性疾患に伴う貧血)、EPO産生低下(腎性貧血)、内分泌疾患など造血組織以外が原因であることが多く、生化学検査、血清フェリチン、血清EPO、内分泌検査(特に甲状腺機能検査
)を行う。
- 骨髄疾患が原因の場合は、赤芽球癆、多発性骨髄腫以外は他の血球の異常を認めることが多い。
- 鉄欠乏性貧血の早期では、時に小球性になる前の段階で、正球性貧血となることがある。
- 平均赤血球容積(mean corpuscular volume:MCV)による貧血の鑑別:<図表>
○ 正球性貧血の場合、下記の1)~4)の検査を行う。腎機能障害があれば5)も行う。
所見のポイント:
- 貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が減少している状態であり、世界保健機関(WHO)基準では、成人男子は13.0g/dL未満、成人女子や小児は12.0g/dL未満、高齢者では男女とも11.0g/dL未満と定義している。
パニック値・緊急時対応: >詳細情報
- 貧血の症状は、貧血の程度のみでなく、進行の速さ、代償の程度によって異なる。緩徐に進行する貧血は、貧血の程度が強くても無症状であることも多く、貧血の程度だけに基づくパニック値は決めがたいが、ヘモグロビン8.0g/dL以下を緊急に報告する必要があるパニック値として採用している施設が多い。
専門医相談のタイミング: >詳細情報
- ひととおり検査をしても診断が困難な貧血、出血以外で急速に進行する貧血、溶血所見が強い場合、急性白血病、再生不良性貧血などの重篤な骨髄疾患が疑われる場合は専門医に紹介する。
- それ以外でも、骨髄疾患が疑われる場合は専門医に一度紹介したほうが無難である。
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患:
)

- 貧血を治療するためには、貧血の原因の検討が不可欠である。
- 貧血の鑑別には、まず平均赤血球容積(mean corpuscular volume:MCV)と網状赤血球数に注目する。
- 平均赤血球容積(mean corpuscular volume:MCV)による貧血の鑑別:<図表>
- 網状赤血球の増加(絶対数で10万/μL以上)は、出血か溶血に対する骨髄の代償反応を考える。網状赤血球の低下は、赤血球産生の低下を示唆する( >詳細情報 )。
- 小球性貧血では、鉄欠乏性貧血の頻度が圧倒的に多い。
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■正球性貧血の評価
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正球性貧血の評価
- 正球性貧血となる疾患の中には、小球性(慢性疾患に伴う貧血)あるいは大球性貧血(溶血性貧血、骨髄不全)となるものもあることに注意する。
- 網状赤血球の増加を伴った正球性貧血では出血あるいは溶血性貧血を考える( >詳細情報 )。
- 網状赤血球が貧血に見合うだけの反応をしていなければ、鉄の利用障害、エリスロポエチン(EPO)に対する反応の低下(慢性疾患に伴う貧血)、EPO産生低下(腎性貧血)、内分泌疾患など造血組織以外が原因であることが多く、生化学検査、血清フェリチン、血清EPO、内分泌検査(特に甲状腺機能検査
)を行う。
- 骨髄疾患が原因の場合は、赤芽球癆、多発性骨髄腫以外は他の血球の異常を認めることが多い。
- 鉄欠乏性貧血の早期では、時に小球性になる前の段階で、正球性貧血となることがある。
- 平均赤血球容積(mean corpuscular volume:MCV)による貧血の鑑別:<図表>
○ 正球性貧血の場合、下記の1)~4)の検査を行う。腎機能障害があれば5)も行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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