赤血球輸血 :トップ    
監修: 木崎昌弘 埼玉医科大学総合医療センター
山本晃士 埼玉医科大学総合医療センター 輸血細胞医療部

概要

疾患のポイント:
  1. 赤血球輸血は、適応を守り、無駄な輸血をしないように心がけることが大切である。輸血後は急性の合併症や遅発性合併症に注意してフォローする。
  1. 赤血球輸血は、出血や貧血による組織酸素化障害の、予防や治療に使用する。
 
適応:慢性貧血、急性出血、周術期( >詳細情報 )
  1. 目安は、貧血のレベルがHb<7~8 g/dLを輸血トリガー値として、補正の目標値はHb10g/dLを超えない程度とする。 エビデンス 
  1. 組織虚血障害を引き起こすHb値レベルは個人差があるため、貧血に起因した症状がある場合は目安となるHb値にこだわらず輸血を考慮する。
  1. 虚血性心疾患などの心肺機能低下例では、より高い基準値を設定する。 エビデンス 
 
禁忌:特にない
 
合併症のリスク: >詳細情報 
  1. 非溶血性急性反応のリスクは、アレルギー反応( 蕁麻疹 、 アナフィラキシー )が1/50~1/100回、重症の 輸血関連急性肺傷害 (transfusion related acute lung injury、TRALI)は1/5,000回程度である。<図表><図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

通常の輸血
  1. 貧血の程度をCBCにより確認する。
  1. 適合血液の選択のため、ABO血液型とRho(D)抗原の有無を確定するとともに、不規則抗体のスクリーニングと対応抗原の同定を行う。
  1. 輸血の目安は、貧血のレベルがHb<7g/dLを輸血トリガー値として、補正の目標値はHb=10g/dLを超えない程度とする。 エビデンス 
  1. 輸血の急性副作用歴がある場合は厳重に経過観察する。
○ 赤血球輸血を施行する場合、下記の1)2)3)4)5)6)の検査を行う。輸血後は効果や有害事象の判定のために2) 7)の検査を行う。赤血球製剤は8)あるいは9)を用いる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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国内の輸血による副作用の予想リスク
赤血球輸血と赤血球液保存用冷蔵庫
著者校正/監修レビュー済
2018/05/23