レビー小体型認知症

著者: 梁正淵 東海大学医学部内科学系神経内科学 東海大学付属東京病院神経内科

監修: 高橋裕秀 昭和大学藤が丘病院 脳神経内科

著者校正/監修レビュー済:2018/11/06

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. レビー小体型認知症 (DLB)とは、①進行性の認知機能障害、認知の変動、幻覚、特に幻視・妄想などの精神症状(behavioral and psychological symptoms of dementia、BPSD)を聴取したとき、②パーキンソン症状出現が先行している場合、その後早期(12カ月)以内に認知機能障害、認知の変動、幻覚、特に幻視・妄想などの精神症状 BPSDを聴取したときには当疾患の可能性を十分に考慮し、精査を進め診断する。
 
診断: >詳細情報 
  1. まず、さまざまな診断基準を基に認知症の診断を行い、そのうえでレビー小体型認知症 の診断基準にて診断を行う。パーキンソン症状出現が先行している場合、その後早期(12カ月)以内に認知症が生じている場合、レビー小体型認知症 と診断する。一方、十分にパーキンソン病であると診断された状況下に認知機能障害が生じた場合は、認知症を伴うパーキンソン病(PDD)( パーキンソン病認知症 )と診断する。
  1. 認知症診断のフローチャート:図アルゴリズム
  1. 各団体の診断基準:
  1. ICD-10:
  1. ICD-10による認知症診断基準の要約:表<図表>
  1. DSM-5 :
  1. DSM-5による認知症の診断基準:表<図表>
  1. NIA-AA:
  1. NIA-AAによる認知症診断基準の要約:表<図表>
  1. レビー小体型認知症 臨床診断改訂版基準 :
  1. 2017年に改訂された(probable/possible)レビー小体型認知症(DLB)の臨床診断基準: …
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の評価例
  1. 病歴聴取、身体診察、神経学的診察、認知機能診察を随時施行し、認知機能障害の有無・程度を確認する。抗パーキンソン病薬服用症例においては抗パーキンソン病薬の影響を十分に考慮・検討する。また、脱水や感染症の合併を否定し、当該疾患以外の認知機能障害疾患を除外する。
〇 脱水や感染症の合併を否定するため1)~6)を行う。必要に応じて7)~10)を行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. Diagnosis and management of dementia with Lewy bodies: Fourth consensus report of the DLB Consortium. Neurology 2017 July 04 89(1) 88-100.
  1. 認知症疾患診療ガイドライン 2017
に基づき、エビデンスの「レビー小体型認知症」、「レビー小体病、レビー小体型認知症とパーキンソン病認知症」の改訂を行った。


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