侵襲性アスペルギルス症 :トップ    
監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター
加藤英明 横浜市立大学医学部血液免疫感染症内科、同附属病院感染制御部

概要

疾患のポイント:
  1. 侵襲性アスペルギルス症は、造血器悪性腫瘍・造血幹細胞移植・好中球減少症・固形臓器移植術・HIV感染症・長期ステロイド内服など強力な免疫抑制状態にある患者に発症する深在性真菌感染症で、死亡率は30~70%と見積もられている。 エビデンス 
  1. 免疫正常者かつ慢性呼吸器疾患を合併しないものに発症することはまずない。
  1. 起因菌はAspergillus fumigatus 67%、 A. flavus 13%、 A. niger 9%、 A. terreus 7%とされる。 エビデンス <図表><図表>
  1. 感染臓器は肺および副鼻腔が最も多く、中枢神経など全身に播種されることがある。消化管・皮膚などもエントリーになり得る。
診断: >詳細情報 
  1. 強力な免疫抑制状態にある患者における、抗菌薬に反応しない、慢性に経過する、咳・発熱・全身倦怠感・(ときに体重減少・血痰)など非特異的全身所見で常に想起する。 エビデンス 
  1. 肺侵襲性アスペルギルス症は胸部CTでの“halo sign”が特徴的である。 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時のスクリーニング検査例
  1. エントリーとして典型的な肺と副鼻腔をまず画像的に検索し、次いでほかの全身部位の播種性病変の検索を行う。ガラクトマンナン抗原(アスペルギルス抗原)とβ-Dグルカンを採取する。
○ 免疫低下患者に多いため画像検索が診断の鍵である。培養検査は診断精度が十分でなく、血清診断が必要とされる

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

侵襲性アスペルギルス症高リスク患者のモニタリングに関するアルゴリズム
発熱性好中球減少症での抗真菌薬投与に関するアルゴリズム
肺侵襲性アスペルギルス症の胸部X線所見
肺侵襲性アスペルギルス症・胸部CT所見
副鼻腔の侵襲性アスペルギルス症・頭部CTとMRI
中枢神経の侵襲性アスペルギルス症
皮膚侵襲性アスペルギルス症
組織中のアスペルギルス(HE染色)
肺侵襲性アスペルギルス症・胸部CT所見
組織中のアスペルギルス(グロコット銀染色)
著者校正/監修レビュー済
2016/06/30


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