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著者: 加藤英明 横浜市立大学附属病院感染制御部、医学部血液・免疫・感染症内科

監修: 上原由紀 藤田医科大学医学部感染症科

著者校正/監修レビュー済:2023/07/19
参考ガイドライン:
  1. 米国感染症学会(IDSA)ガイドライン:Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Aspergillosis: 2016 Update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis. 2016;63(4):e1-e60.
  1. 欧州癌研究機関/真菌症研究グループ(EORTC/MSG)深在性真菌症診断ガイドライン:Revision and Update of the Consensus Definitions of Invasive Fungal Disease From the European Organization for Research and Treatment of Cancer and the Mycoses Study Group Education and Research Consortium. Clin Infect Dis. 2020;71(6):1367-1376.
  1. 欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)ガイドライン:Diagnosis and management of Aspergillus diseases: executive summary of the 2017 ESCMID-ECMM-ERS guideline. Clin Microbiol Infect. 2018;24:e1-e38.
  1. 日本臨床腫瘍学会:発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(改訂第2版)(2017)
  1. 深在性真菌症のガイドライン作成委員会:深在性真菌症の診断・治療ガイドライン(2007)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. ポサコナゾール(ノクサフィル)と薬価収載されたイサブコナゾニウム硫酸塩(クレセンバ)について加筆した。
  1. ムコール症(接合菌症)の治療には高用量のアムホテリシンB、ポサコナゾール、イサブコナゾールが用いられる。また予防としてポサコナゾールが使用される。キャンディン系、ボリコナゾールで1次予防投与がされている症例でのブレイクスルー感染では接合菌症を積極的に疑う必要がある。
  1. 米国、欧州の侵襲性アスペルギルス症ガイドラインではボリコナゾール(VRCZ)が第一選択として推奨されるが、VRCZが使用できない場合には同じアゾール系のポサコナゾール(PSCZ)、イサブコナゾールが選択される。
  1. 侵襲性アスペルギルス症の治療の第一選択はボリコナゾール(ブイフェンド)である。副作用でボリコナゾールが使用できない場合の代替はポサコナゾール、イサブコナゾールである。
  1. ポサコナゾール、イサブコナゾールは、ボリコナゾールに非劣性で、いずれもより副作用が少なかったと報告されている(Maertens JA, et al. Lancet. 2016 Feb 20;387(10020):760-9、Maertens JA, et al. Lancet. 2021 Feb 6;397(10273):499-509.)。
  1. イサブコナゾールは接合菌症にも有効でボリコナゾールよりも副作用は少ない。予防投与は承認されていない。
  1. また、2020年に改訂されたEORTC/MSG診断ガイドラインについて加筆し、気管支肺胞洗浄液でのPCR検査について記載した。
  1. 侵襲性アスペルギルス症の高リスク患者において、スクリーニングに気管支肺胞洗浄液のアスペルギルスPCR検査は感度91%、特異度92%である(推奨度3)
  1. また、ハイリスク患者における気管支肺胞洗浄液でのアスペルギルスPCR検査の評価の表を追加した。

概要・推奨   

  1. アスペルギルスは糸状菌と呼ばれる真菌の一つで、常に気道から吸入されているが免疫正常者ではアスペルギルス症を発症しない。ホストの免疫状態と病原体とのバランスによって発症リスクが変化する。患者背景として、好中球減少、造血幹細胞移植など免疫抑制状態が想定される(推奨度1、G)
  1. A. fumigatusを代表とする糸状菌による侵襲性真菌症は増加している(推奨度1、O)
  1. 侵襲性アスペルギルス症の診断は困難である。確診例“proven IA(proven invasive Aspergillosis)”もしくは疑い例“possible IA(possible invasive Aspergillosis)”という表現がなされる(推奨度G)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
加藤英明 : 研究費・助成金など(キヤノンメディカルシステムズ,村田製作所),奨学(奨励)寄付など(塩野義製薬)[2023年]
監修:上原由紀 : 特に申告事項無し[2023年]

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