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- 侵襲性肺アスペルギルス症の胸部CT所見。
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- 治療レジメンによる各患者群の生存曲線
- 侵襲性アスペルギルス症高リスク患者のモニ...
- 発熱性好中球減少症での抗真菌薬投与に関す...
- 関連する臨床レビュー
著者: 加藤英明 横浜市立大学附属病院感染制御部、医学部血液・免疫・感染症内科
監修:
著者校正/監修レビュー済:2019/08/22
参考ガイドライン:
米国感染症学会(IDSA)ガイドライン[2016年] (Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Aspergillosis: 2016 Update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis. 2016;63(4):e1-e60. PMID:27365388)
欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)ガイドライン[2018年] (Diagnosis and management of Aspergillus diseases: executive summary of the 2017 ESCMID-ECMM-ERS guideline. Clin Microbiol Infect. 2018;24:e1-e38. PMID:29544767)
発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(改訂第2版)[2017年],日本臨床腫瘍学会.
深在性真菌症のガイドライン作成委員会:深在性真菌症の診断・治療ガイドライン.2007;64.
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概要・推奨
薬剤承認情報
2020年1月23日 ノクサフィル錠・点滴静注 (ポサコナゾール)深在性真菌症治療剤
- アスペルギルスは糸状菌と呼ばれる真菌の一つで、常に気道から吸入されているが免疫正常者ではアスペルギルス症を発症しない。ホストの免疫状態と病原体とのバランスによって発症リスクが変化する。患者背景として、好中球減少、造血幹細胞移植など免疫抑制状態が想定される(推奨度1)。
- A. fumigatusを代表とする糸状菌による侵襲性真菌症は増加している(推奨度1)。
- 侵襲性アスペルギルス症の診断は困難である。確診例“proven IA(proven invasive Aspergillosis)”もしくは疑い例“possible IA(possible invasive Aspergillosis)”という表現がなされる。
- 肺侵襲性アスペルギルス症の診断で、侵襲性は低いが最も信頼性の高い検査は胸部CTである。アスペルギルス症を疑う患者では全例で行う。造影は必須ではない(推奨度1)。
- 血液悪性腫瘍患者および造血幹細胞移植後の患者において、侵襲性アスペルギルス症の診断に、血清ガラクトマンナン抗原OD値 0.5(できれば2回測定)が有効である。ガラクトマンナン抗原検査は造血幹細胞移植の患者で、侵襲性アスペルギルス症が強く疑われる状況では、感度・特異度ともに高い(推奨度1)。気管支洗浄液でのガラクトマンナン抗原OD値 0.5も診断に有用である(保険適応外)。血液悪性腫瘍患者および造血幹細胞移植後の患者以外では感度、特異度ともに低下する。
- 侵襲性アスペルギルス症のスクリーニングや発症予測の経時的モニタリングとしてβ-Dグルカン陽性も有効かもしれない。侵襲性アスペルギルス症β-Dグルカン陽性よりもガラクトマンナン抗原陽性のほうが、感度・特異度が高い(推奨度2)。
- 侵襲性アスペルギルス症の治療にはボリコナゾール(ブイフェンド)が、第2選択はリポソーマル・アムホテリシンB(アムビゾーム)である。ミカファンギン(ファンガー…
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薬剤承認情報
2020年1月23日 ノクサフィル錠・点滴静注 (ポサコナゾール)深在性真菌症治療剤
2020年1月23日 ノクサフィル錠・点滴静注 (ポサコナゾール)深在性真菌症治療剤
- アスペルギルスは糸状菌と呼ばれる真菌の一つで、常に気道から吸入されているが免疫正常者ではアスペルギルス症を発症しない。ホストの免疫状態と病原体とのバランスによって発症リスクが変化する。患者背景として、好中球減少、造血幹細胞移植など免疫抑制状態が想定される(推奨度1)。
- A. fumigatusを代表とする糸状菌による侵襲性真菌症は増加している(推奨度1)。
- 侵襲性アスペルギルス症の診断は困難である。確診例“proven IA(proven invasive Aspergillosis)”もしくは疑い例“possible IA(possible invasive Aspergillosis)”という表現がなされる。
- 肺侵襲性アスペルギルス症の診断で、侵襲性は低いが最も信頼性の高い検査は胸部CTである。アスペルギルス症を疑う患者では全例で行う。造影は必須ではない(推奨度1)。
- 血液悪性腫瘍患者および造血幹細胞移植後の患者において、侵襲性アスペルギルス症の診断に、血清ガラクトマンナン抗原OD値 0.5(できれば2回測定)が有効である。ガラクトマンナン抗原検査は造血幹細胞移植の患者で、侵襲性アスペルギルス症が強く疑われる状況では、感度・特異度ともに高い(推奨度1)。気管支洗浄液でのガラクトマンナン抗原OD値 0.5も診断に有用である(保険適応外)。血液悪性腫瘍患者および造血幹細胞移植後の患者以外では感度、特異度ともに低下する。
- 侵襲性アスペルギルス症のスクリーニングや発症予測の経時的モニタリングとしてβ-Dグルカン陽性も有効かもしれない。侵襲性アスペルギルス症β-Dグルカン陽性よりもガラクトマンナン抗原陽性のほうが、感度・特異度が高い(推奨度2)。
- 侵襲性アスペルギルス症の治療にはボリコナゾール(ブイフェンド)が、第2選択はリポソーマル・アムホテリシンB(アムビゾーム)である。ミカファンギン(ファンガー…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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