外陰部潰瘍 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
清島真理子 岐阜大学 皮膚病態学

概要

疾患のポイント:
  1. 外陰部潰瘍とは、外陰部に認める、表皮から真皮あるいは皮下脂肪織に至る皮膚欠損(潰瘍)である。
  1. 外陰部潰瘍は種々の原因からなり、感染性、非感染性に分けられる。
  1. 感染性外陰部潰瘍はしばしば性感染症として発症する。
  1. 非感染性潰瘍には腫瘍性と非腫瘍性があり、非腫瘍性には遺伝性疾患、自己免疫性疾患など多数の原因が考えられる。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 感染性疾患のなかで、壊死性筋膜炎、ガス壊疽、フルニエ壊疽は緊急を要する疾患である。
  1. 熱傷も緊急対応が必要となることがある。

症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 臨床では多くの疾患が鑑別に挙がる。まず感染性か非感染性か、腫瘍性か非腫瘍性かの鑑別が重要である。
  1. 診断後に診断に基づいた治療を行う。
 
診断へのアプローチ:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 問診では、特に以下を行う。
  1. 発症時期と増大・縮小傾向
  1. ほかの部位の症状
  1. 瘙痒、疼痛などの自覚症状
  1. 全身症状(発熱など)
  1. 家族歴
  1. 生活歴
  1. 問診と症状、部位から鑑別疾患を挙げる。
  1. 必要に応じて採血検査、皮膚生検を行う。
 
鑑別疾患:(鑑別疾患のリスト: 鑑別疾患 )
  1. 下記の疾患が頻度が高い疾患、重篤な疾患、まれな治療可能な疾患である。
  1. 頻度の高い疾患: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

ベーチェット病を疑った際の検査例
  1. 血液検査で好中球数増加、CRP上昇。眼科診察で虹彩毛様体炎、網膜ぶどう膜炎をチェックする。
  1. この病気の60%の患者でHLA B51が検出される。
○ 1)~4)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

外陰部潰瘍・びらんの診断アルゴリズム
単純疱疹(性器ヘルペス):単純ヘルペスウイルス 1型(HSV-1)あるいは2型(HSV-2)による感染
帯状疱疹:水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化
壊死性筋膜炎:劇症型溶連菌感染症
外陰パジェット病
ボーエン病:表皮内癌の一種
ケイラー紅色肥厚症:陰茎などの外陰部に生じたボーエン病
有棘細胞癌
基底細胞癌
著者校正/監修レビュー済
2018/03/15