帯状疱疹(皮膚科) :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
渡邉大輔 愛知医科大学 皮膚科学講座

概要

疾患のポイント:
  1. 帯状疱疹とは、脊髄後根神経節に潜伏感染した帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により発症する感染性疾患である。
  1. 帯状疱疹は水痘既感染者なら誰でも発症し得る疾患だが、60歳を超えるとその発症率は急激に上昇する。
 
診断:
  1. ポイント:
  1. 典型的な症例は臨床診断可能である。
  1. 臨床診断:
  1. 病歴より診断する。典型的症例では、片側性の疼痛が先行、もしくは疼痛と同時に神経支配領域に一致した紅斑、水疱が出現する。免疫抑制患者では、水疱の新生が続いたり、大きい個疹がみられたりする。さらに皮疹の治癒が遷延化すると広範囲で深い潰瘍形成を来す。皮膚の炎症が強い場合は、局所の強い腫脹や血疱を伴うことがある。
  1. 汎発疹を伴った帯状疱疹:<図表>
  1. 血疱を伴う殿部の帯状疱疹:<図表>
  1. 鑑別すべき疾患:
  1. 鑑別すべき疾患は丹毒、毛包炎、接触皮膚炎、殿部ヘルペス、虫刺症などがある。
 
合併症: >詳細情報 
  1. 三叉神経第1枝領域の帯状疱疹で鼻尖、鼻背部に皮疹を認めた場合、眼合併症発症の可能性が高いため(Hutchinsonの法則)、眼科専門医による評価が必要となる。
  1. 眼合併症を伴った帯状疱疹:<図表>
  1. 耳介の皮疹を認める場合で、特に耳鳴、顔面神経麻痺などを伴っている場合(Hunt症候群)、耳鼻科専門医による評価が必要となる。
  1. Hunt症候群:<図表>
 
予後:&n…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

帯状疱疹の初期治療例
  1. 抗ウイルス薬の使用が原則である。重症度に応じ内服と点滴を使い分ける。
  1. 急性期疼痛に対してはアセトアミノフェンが推奨される。
○ 軽症~中等症までは1)3)のいずれかを使用する。重症、合併症のある場合には4)、5)のいずれかを使用する。疼痛のある場合は6)を併用する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

抗ウイルス薬の使い分け
帯状疱疹関連痛の治療
躯幹の帯状疱疹
Tzanck試験で観察できるウイルス性巨細胞
複発性帯状疱疹
汎発疹を伴った帯状疱疹
血疱を伴う殿部の帯状疱疹
眼合併症を伴った帯状疱疹
Hunt症候群
帯状疱疹の臨床像
著者校正/監修レビュー済
2018/08/23

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、薬剤について修正を行った。


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