円形脱毛症 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
伊藤泰介 浜松医科大学 皮膚科学教室

概要

ポイント:
  1. 円形脱毛症とは、典型的には境界明瞭な脱毛斑が特に誘因なく頭部に出現する疾患である。<図表>
  1. 円形脱毛症は毛包、特に毛包の根部(毛球部)を標的とする自己免疫性疾患と捉えられている。<図表>
  1. 軽症例では自然軽快することも多いが、重症例では治療抵抗性であることも多く注意が必要である。
  1. 甲状腺機能異常、膠原病、アトピー素因、I型糖尿病などを合併することがあり検査が勧められる。 エビデンス  エビデンス 
  1. 日本皮膚科学会から診療ガイドラインが提唱されており参考にされたい。
  1. 年齢、病型、病期により治療法が異なる。
  1. エビデンスレベルの比較的高い治療法はステロイド局注 エビデンス と局所免疫療法 エビデンス (保険適用外かつ試薬を自己調整する必要あり。施行可能な施設は限られる)。
  1. 急速に進行する重症例では点滴静注によるステロイドパルス療法が適応となることもある。 エビデンス 
  1. 治療に抵抗し難治となる例があるため必要に応じて専門医し紹介することがのぞましい。
  1. 必ずしも精神的ストレスで発症するわけではない。一方的に、本人のストレスのせいであるという説明は避けたほうがよい。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

鑑別疾患を除外し、合併する自己免疫性疾患、アトピー素因を評価するための検査
  1. 円形脱毛症の鑑別診断として梅毒性脱毛、頭部真菌症(トリコフィトン トンズランス感染症)、皮下腫瘍、脂腺母斑、抜毛症、先天性皮膚欠損症、外傷性瘢痕がある。また、円形脱毛症では自己免疫性疾患、アトピー素因、I型糖尿病などを合併することがある( エビデンス  エビデンス )。スクリーニング検査でその有無を調べる。
○ 治療抵抗性で典型的でない斑状の脱毛斑には注意する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

円形脱毛症の典型的臨床像(単発型)
円形脱毛症の典型的臨床像(多発型)
円形脱毛症の典型的臨床像(全頭型)
円形脱毛症の病理組織像
円形脱毛症
脱毛斑の数、範囲、形態などによる臨床型の分類
脱毛病変の重症度評価
著者校正/監修レビュー済
2018/06/06


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