顎関節症 :トップ    
監修: 近津大地 東京医科大学
依田哲也 埼玉医科大学 歯科・口腔外科

概要

疾患のポイント:
  1. 顎関節症の定義は、「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主要症候とする障害の包括的診断名である。その病態は咀嚼筋痛障害、顎関節痛障害、関節円板障害および変形性顎関節症である」とされている。
 
診断: >詳細情報 
  1. 顎関節症には、①顎関節や咀嚼筋の運動痛 ②関節雑音 ③開口障害――などの顎運動異常のどれか1つが必ずなければならない。
  1. 画像診断では、パノラマ4分割で下顎頭の変形と滑走を評価し、MRIで関節円板の位置と形態を評価する。
  1. パノラマ4分割撮影:<図表>
  1. MRI:関節円板の前方転位とjoint effusion:<図表>
 
病態診断:
  1. 顎関節症は包括的疾患名なので、Ⅰ~Ⅳ型に病態診断され、その病態別に治療しなければならない。
  1. Ⅰ型は咀嚼筋痛障害で、咀嚼筋の筋炎、筋硬縮である。
  1. Ⅱ型は顎関節痛障害である。
  1. Ⅲ型は関節円板障害で(<図表>)(<図表>)、Ⅲa型は開口時に復位する円板転位であり(<図表>)、Ⅲb型は復位のない円板転位で、前方転位の場合、クローズドロックといわれる開口制限を呈する。<図表>
  1. Ⅳ型は下顎頭の変形を呈した変形性顎関節症である。<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時に病態を決定するための検査例
  1. 問診と検査からⅠ~Ⅳ型までの病態を診断する。その病態別に治療法を選択する
○ スクリーニングとして1)を、正確な診断として2)の検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

歯科医院など(顎関節症を専門としない施設)における咀嚼筋痛障害(Ⅰ型)の治療
歯科医院など(顎関節症を専門としない施設)における顎関節痛障害(Ⅱ型)の治療
歯科医院など(顎関節症を専門としない施設)における復位性関節円板障害(Ⅲa型)の治療
歯科医院など(顎関節症を専門としない施設)における非復位性関節円板障害(Ⅲb型)、変形性顎関節症(Ⅳ型)の治療
正常ヒト顎関節矢状断像
正常な関節円板の開口時の動き
復位性円板前方転位
非復位性円板前方転位
関節包と筋
MRI:関節円板の前方転位とjoint effusion
著者校正/監修レビュー済
2016/05/13


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