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直腸脱・粘膜脱症候群

著者: 井上靖浩1) 遠山病院 外科

著者: 藤川裕之2) 三重大学 消化管・小児外科学

著者: 廣純一郎3) 三重大学 消化管・小児外科学

著者: 楠正人4) 三重大学 消化管・小児外科学

監修: 杉原健一 東京医科歯科大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2020/05/14
参考ガイドライン:
  1. 日本大腸肛門病学会:肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版. 南江堂, 2020年

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概要・推奨  

  1. 会陰式直腸・S状結腸切除術は、高齢者完全直腸脱患者における初回手術のみならず、再発直腸脱に対しても安全かつ有効である(推奨度3)。
  1. 高齢者完全直腸脱に対する腹腔鏡下手術は、会陰式直腸・S状結腸切除術に比較し、手術時間の延長はみられるが、安全で有用な手術選択になり得る(推奨度2)。
  1. 肛門挙筋形成術(levatoroplasty)は会陰式直腸・S状結腸切除術における再発予防に有用である(推奨度3)。
  1. 脱出腸管が5cm未満の場合はGant-Miwa、Thiersch法またはDelorme法を選択し、5cm以上の場合はAltemeier法を選択することを推奨する(推奨度2)。
  1. 完全直腸脱に対する直腸固定術(rectopexy)は再発を有意に低下させる(推奨度1)。
  1. 経腹的rectopexyは、脱出腸管が5cm以上の症例やほかの骨盤臓器脱を合併する症例がよい適応である(推奨度1)。
  1. 腹腔鏡下のrectopexyは臨床成績だけでなく、医療コストにおいても他の手術法より優れる(推奨度2)。
  1. 腹腔鏡下のrectopexyは経腹的rectopexyと比較して、再発率、術後排便機能ともに同等で、安全な術式である(メタ解析)(推奨度2)。
  1. 腹腔鏡下のrectopexyは245例の解析においても効果・安全性に優れる(推奨度2)。
  1. 腹腔鏡下のrectopexyにおいてメッシュ関連合併症は2%に留まり、安全な術式である(推奨度2)。
  1. 腹腔鏡下のrectopexyは長期成績においても効果・安全性に優れる(推奨度2)。
  1. 腹腔鏡下のrectopexyは高齢者にも適応となりうる(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版に基づき、手術の適応及び選択について改訂を行った。 

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