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図表
- かぜ症候群の各病態と原因病原体
- 冬期の有熱性気道感染症
- 夏期の有熱性気道感染症
- アデノウイルス感染症
- アデノウイルスと新顔のヒトメタニューモウ...
- 原因不明熱の診療チャート
- 肺炎球菌による菌血症
- 急性咽頭・扁桃炎から検出される病原体(確...
- 急性中耳炎の診断と治療のチャート
- 急性副鼻腔炎の診断と治療のチャート
- 急性相のサイトカイン誘発反応
- ヒトにおける急性相反応の神経内分泌反応
- 細菌感染を起こしたトカゲの飼育環境温度別...
- 診療情報の提供
- 主な自己炎症性疾患
- 5歳以下の発熱児の診療方針
- 特定の病気を示唆する症状・所見
- 慢性咳嗽に対するアプローチ
- 小児上気道炎の診療アルゴリズム
- 眼窩蜂窩織炎
- 扁桃周囲膿瘍
- 小児科外来の患者においては、発熱患者はA...
- 発熱に伴う頭痛、不穏にはグリセリン浣腸が...
- 非対称な口蓋弓(扁桃周囲膿瘍)
- 肺炎球菌小児由来株:遺伝子学的に解析した...
- a: 全患者における抗菌薬処方率別のヒス...
- 高齢者の感染症予防にもつながったプレべナ...
- PFAPA患児の熱型;プレドニンの迅速な...
- 肺炎球菌成人由来株:遺伝子学的に解析した...
- 脳と腸の機能相関(ストレスで起こる消化機...
- 発熱と血清Na濃度、および脳脊髄液浸透圧...
- HIbワクチン、7価結合型肺炎球菌ワクチ...
- 化膿性髄膜炎由来インフルエンザ菌の経年的...
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評価・治療例(詳細)
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概要・推奨
疾患のポイント:- 上気道炎とは、鼻腔、咽頭、喉頭の呼吸器系ウイルス、一部細菌による急性感染症である。
- 炎症は容易に下気道の気管、気管支まで波及し、気管炎、気管支炎も含めて「かぜ症候群」と称することが多い。
診断: >詳細情報 - 上気道炎(かぜ症候群)の診療にあたってはできるだけ原因病原体を確定、あるいは推定しながら診断や治療、病気の説明を行う必要がある。
- 大部分は気道系ウイルスの感染で起こるが、一部はA群β溶連菌や肺炎マイコプラズマ、クラミジアなどの細菌も原因となる。
- A群β溶連菌、インフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、肺炎球菌、肺炎マイコプラズマについては迅速抗原診断キットがある。
- RSウイルスは乳児では重症の細気管支炎を起こすことがあり、1歳未満の鼻汁を伴うかぜ患者にはできるだけ迅速抗原検査を実施することが望ましい。
- 年齢、症状、所見、迅速抗原検査、流行状況、季節などを勘案すれば相当程度に原因病原体を絞り込める。
- 3カ月未満の乳児の発熱は、安易にかぜと診断しないで、細菌感染の鑑別のため血液、尿検査を行い、必要であれば入院精査を考慮する。
- 高熱や激しい嘔吐、咳、強い咽頭痛などを訴えている患者は、安易に上気道炎と診断しないで、ほかの重症疾患の鑑別を慎重に行う必要がある。
- 発熱が4日以上続く場合は、肺炎、マイコプラズマ肺炎、あるいはクラミジア肺炎、呼吸器系以外の感染症、膠原病などを疑い、尿や血液、X線検査などを行う。
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■A群β溶連菌の抗菌薬治療例
- 欧米においてはA群β溶連菌感染症といえども必ずしも抗菌薬治療は必要でないとされているが、わが国では一般的に抗菌薬投与が行われている。本菌は今のところペニシリンGに対して高い感受性を有しており、アレルギーの原因以外でペニシリン系以外の抗菌薬を選択する必要はない。通常はアモキシシリン(AMPC)を処方する。
- βラクタム薬にアレルギーがある場合にはEM、CM(クラリスロマイシン)を処方する。
○ 錠剤やカプセルを希望する場合は1)、ペニシリンアレルギーがある場合は2)を処方する。
疾患のポイント:
- 上気道炎とは、鼻腔、咽頭、喉頭の呼吸器系ウイルス、一部細菌による急性感染症である。
- 炎症は容易に下気道の気管、気管支まで波及し、気管炎、気管支炎も含めて「かぜ症候群」と称することが多い。
診断: >詳細情報
- 上気道炎(かぜ症候群)の診療にあたってはできるだけ原因病原体を確定、あるいは推定しながら診断や治療、病気の説明を行う必要がある。
- 大部分は気道系ウイルスの感染で起こるが、一部はA群β溶連菌や肺炎マイコプラズマ、クラミジアなどの細菌も原因となる。
- A群β溶連菌、インフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、肺炎球菌、肺炎マイコプラズマについては迅速抗原診断キットがある。
- RSウイルスは乳児では重症の細気管支炎を起こすことがあり、1歳未満の鼻汁を伴うかぜ患者にはできるだけ迅速抗原検査を実施することが望ましい。
- 年齢、症状、所見、迅速抗原検査、流行状況、季節などを勘案すれば相当程度に原因病原体を絞り込める。
- 3カ月未満の乳児の発熱は、安易にかぜと診断しないで、細菌感染の鑑別のため血液、尿検査を行い、必要であれば入院精査を考慮する。
- 高熱や激しい嘔吐、咳、強い咽頭痛などを訴えている患者は、安易に上気道炎と診断しないで、ほかの重症疾患の鑑別を慎重に行う必要がある。
- 発熱が4日以上続く場合は、肺炎、マイコプラズマ肺炎、あるいはクラミジア肺炎、呼吸器系以外の感染症、膠原病などを疑い、尿や血液、X線検査などを行う。
■A群β溶連菌の抗菌薬治療例
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A群β溶連菌の抗菌薬治療例
- 欧米においてはA群β溶連菌感染症といえども必ずしも抗菌薬治療は必要でないとされているが、わが国では一般的に抗菌薬投与が行われている。本菌は今のところペニシリンGに対して高い感受性を有しており、アレルギーの原因以外でペニシリン系以外の抗菌薬を選択する必要はない。通常はアモキシシリン(AMPC)を処方する。
- βラクタム薬にアレルギーがある場合にはEM、CM(クラリスロマイシン)を処方する。
○ 錠剤やカプセルを希望する場合は1)、ペニシリンアレルギーがある場合は2)を処方する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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