今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 西本創 さいたま市民医療センター 小児科

監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター

著者校正済:2024/10/02
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本小児呼吸器学会日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022
  1. 日本小児呼吸器学会日本新生児成育医学会:小児RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2021
  1. American Academy of Pediatrics(AAP): The Diagnosis, Management, and Prevention of Bronchiolitis. Pediatrics. 2014
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会から『小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022』が、日本小児呼吸器学会/日本新生児成育医学会から『RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2021』が、それぞれ発刊されたためガイドラインに対応した改訂を行った。
  1. 小児の急性細気管支炎について抗菌薬とステロイド剤の投与が推奨されないことについて、上記二つのガイドラインにおいてCQになっていることから追記した。
  1. 日本国内において、以前は秋冬に流行する疾患であったが、COVID-19対策に伴い2020年の流行はなく、以降は毎年7月に流行のピークを迎えているため、記載事項を修正した。
  1. 抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体製剤について、パリビズマブがRSウイルス感染症の重症化リスクの高い、肺低形成、気道狭窄、先天性食道閉鎖症、先天代謝異常症、神経筋疾患を有する24か月齢以下の新生児、乳児および幼児に対する効能又は効果が追加になったため修正した。
  1. また1回のみの投与となる長期間作用型のニルセビマブも使用可能となった。

概要・推奨   

  1. 急性細気管支炎は2歳未満の乳幼児にみられる呼気性喘鳴を主体とした呼吸障害を伴う感染症で、多くはRSウイルスによるものである。ほかにヒトメタニューモウイルス、ヒトボカウイルス、パラインフルエンザウイルスも原因となる。
  1. 乳幼児入院患者の多くを占め、ハイリスク患者では重症化しやすいため注意が必要である。
  1. ウイルス感染が主体であることから、必要な場合以外は抗菌薬を投与しないことを推奨する(推奨度2、JCS)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
西本創 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:五十嵐隆 : 特に申告事項無し[2024年]

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