注意欠陥・多動性障害(attention deficit/hyperactivity disorder、ADHD)(小児科) :トップ    
監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター
平岩幹男 Rabbit Developmental Research

概要

疾患のポイント:
  1. 注意欠陥(欠如)・多動性障害(attention deficit/hyperactivity disorder、ADHD)とは、主に、集中できない、作業を途中で投げ出す、そわそわしている、すぐに歩き回るなどの症状を認め、その症状のために、社会生活上の困難を来す疾患である。
  1. 疫学については、男子に5~6倍多いこと(筆者の外来では8倍)、頻度としては12歳未満では5~10%とする報告が多い。
  1. 不注意優勢、多動・衝動優勢、その両方を併せ持つ混合型がある。
  1. DBD(destructive behavior disorder)マーチなど病態が変化する場合がある。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 存在する症状が診断基準を満たし、その症状によって社会生活上の困難を来している場合に診断し対応する。
  1. 多動の症状としてじっとしていられない、そわそわしている、すぐに歩き回るなどの症状、衝動の症状としてはルールを守れない、すぐに飛び出す、会話や順番に割り込むなどがあり、多動・衝動の症状の9症状のうち6個以上を満たし、そのために社会生活上の困難を来す場合には、多動・衝動優勢のADHDと診断される。これらの症状が2つ以上の場所、すなわち学校、家庭、クラブなどでみられることや、症状が12歳以前に出現し、6カ月以上続いていることも診断には必要である(成人では各々9症状のうち5症状を満たせばよい)。
  1. ADHDのDSM- 5 による診断基準:<図表>
 
二次障害: >詳細情報 
  1. 二次障害としてはDBDマーチ(destructive behavior disorder)、ADHDから反抗・挑戦性障害(oppositional defiant disorder、ODD)、行為(素行)障害(conduct disorder、CD)、反社会的人格へと移行してゆく場合がありその予防や進行を防ぐ対応が重要である。
 
治療: 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

SST(Social skills training)
  1. 社会生活を行ううえで必要な対人関係や葛藤処理、生活習慣などへの訓練である。
○ 問題となる行動を分析し、その予防や軽減を図るトレーニングを個人あるいは小集団で行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

ADHD診断のアルゴリズム
ADHDのDSM-5 による診断基準
著者校正/監修レビュー済
2018/03/15