縦隔気腫

著者: 山本 洋 信州大学医学部内科学第一教室

監修: 久保惠嗣 信州大学名誉教授・地方独立行政法人 長野県立病院機構理事長

著者校正/監修レビュー済:2019/08/19

概要・推奨  

  1. 若年でやせ型の男性の胸痛では、特発性縦隔気腫を鑑別診断に挙げることを勧める(推奨度2)。
  1. 縦隔気腫の誘因となるようなエピソードの後や原因となるような疾患をもつ症例で、胸痛や息切れ・呼吸困難などの症状がみられた場合には縦隔気腫を鑑別に挙げることを勧める(推奨度2)。
  1. 胸部X線写真(CXR)で検出しきれない特発性縦隔気腫が少なからずあるため、CXRが正常範囲と判断されても、特発性縦隔気腫が疑われる場合は積極的に胸部CTを撮影することを勧める(推奨度2)。
  1. 特発性縦隔気腫において、血液検査で白血球増多やCRPの上昇がみられる症例では感染症などの合併を考慮することを勧める(推奨度2)。
  1. 食道破裂(Boerhaave症候群)が疑われる場合には食道造影(水溶性造影剤を使用)を行うことを勧める(推奨度2)。
  1. 食道穿孔・破裂は、早期に診断して治療を開始することを勧める(推奨度2)。
  1. 抗菌薬の使用は必須ではないが、縦隔洞炎を発症するリスクの高い症例では使用することを勧める(推奨度2)。
  1. 人工呼吸器使用中の症例では、可能な限り気道内圧を下げることを勧める(推奨度2)。
  1. 特発性縦隔気腫の再発はまれであり、長期の観察は不要である(推奨度2)。
  1. 緊張性縦隔気腫などによる循環障害を合併した場合には、速やかに縦隔切開やドレナージ、気管切開などの外科的処置が必要になるため、躊躇せず呼吸器外科医に相談することを勧める(推奨度2)。
  1. 縦隔気腫では多彩な心電図異常が報告されているが、心電図異常がみられた場合には心疾患合併を除外することを勧める(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、ガイドラインについて加筆修正を行った。


ページ上部に戻る


エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。