過多月経

著者: 綾部琢哉 帝京大学医学部付属病院 産婦人科

監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学

著者校正/監修レビュー済:2020/12/03
参考ガイドライン:
  1. 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020

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概要・推奨  

  1. 器質的疾患のない過多月経にはエストロゲン・プロゲスチン配合薬を投与する(推奨度2)
  1. 器質的疾患のない過多月経にはレボノルゲストレル徐放型子宮内システムが有効である(推奨度2)
  1. 器質的疾患のない過多月経には線溶活性亢進を抑制する薬剤が有効である(推奨度2)
  1. 器質的疾患のない過多月経にはNSAIDsがある程度有効である(推奨度2)
  1. 子宮内病変の診断にはソノヒステログラフィーが有用である(推奨度2)
  1. 子宮内膜ポリープの摘出は子宮鏡下に行うことが勧められる(推奨度2)
  1. 子宮内膜アブレーション(焼灼術)は妊孕性温存の必要がない過多月経患者に有用である(推奨度2)
  1. 器質的疾患(子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症、子宮筋腫、子宮内膜増殖症など)が背景にある場合にもホルモン療法や抗線溶薬が有効であるが、手術も考慮する(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020では、生殖年齢女性の過多月経を異常子宮出血(AUB)のなかにまとめて病態を分類するFIGOの体系を紹介している。鑑別に漏れがないように各病態の頭文字をとってPALM-COEINとして工夫されているが、本質的に変わるものではないため、これを参考にして本稿の確認を行った。 

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