胞状奇胎 :トップ    
監修: 金山尚裕 浜松医科大学 産婦人科
井箟一彦 和歌山県立医科大学 産科婦人科学講座

概要

疾患のポイント:
  1. 胞状奇胎とは、絨毛性疾患の1つであり、絨毛性疾患取扱い規約においては、絨毛における栄養膜細胞の異常増殖と間質の浮腫を特徴とする病変と定義される。
 
診断:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 胞状奇胎の術前診断は経腟超音波検査で子宮内にvesicular pattern(<図表>)を認めることでされる。
  1. 血中または尿中hCG値は通常の妊娠に比較して高値になることが多い。
  1. 確定診断は胞状奇胎除去術を施行し、術後の病理組織検査所見により、絨毛における栄養膜細胞の異常増殖と間質の浮腫の存在により診断する。診断が困難な場合はp57kip2を用いた免疫組織化学的検査や遺伝子検査を行うことが望ましい。
  1. 全奇胎、部分奇胎、水腫様流産の鑑別:<図表>
  1. 胞状奇胎の超音波像:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 全奇胎の10~20%、部分奇胎の0.5~4%に侵入胞状奇胎の続発が認められ、全奇胎の1~2%に絨毛癌の続発が認められるので、胞状奇胎娩出後の管理は重要であり、定期的に血中hCG値の測定を行う。
 
治療: >詳細情報 
  1. 胞状奇胎が疑われる患者には、子宮内容除去術(胞状奇胎除去術)が奨められる。必要に応じて吸引による除去を行ってもよい。 解説 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

胞状奇胎の術前診断方法例
  1. 超音波検査にて子宮内にvesicular patternを認める。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

妊娠初期の経腟エコーで胞状奇胎の疑い(アルゴリズム)
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著者校正/監修レビュー済
2018/05/23