常位胎盤早期剝離

著者: 三宅秀彦 お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科/東京女子医科大学 遺伝子医療センター(非常勤)

監修: 金山尚裕 静岡医療科学専門大学校

著者校正/監修レビュー済:2020/10/01
参考ガイドライン:
  1. 日本産科婦人科学会:産婦人科診療ガイドライン 産科編2020

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概要・推奨  

  1. 妊娠中の禁煙指導は、常位胎盤早期剝離のリスク軽減のためにも重要である(推奨度2)
  1. 常位早期剥離の初期症状は、切迫早産と極めて類似しているので注意を要する(推奨度2)
  1. 性器出血、下腹痛、子宮収縮に異常胎児心拍パターンを認めた場合は常位胎盤早期剝離を疑う(推奨度2)
  1. 腹部外傷では軽症であっても常位胎盤早期剝離を起こすことがあるので注意する(推奨度3)
  1. 常位胎盤早期剝離と診断した場合、原則急速遂娩とする(推奨度1)
  1. 自施設で対応困難な場合、搬送にかかる時間など地域性を考慮して対応可能な施設への救急搬送を考慮する(推奨度1)。
  1. 母体にDICを認める場合には可及的速やかにDIC治療を開始する(推奨度1)
  1. 胎児死亡例では、DIC評価・治療を行いながら、施設の対応能力や患者の状態等を考慮し、分娩に対する方針(積極的経腟分娩もしくは緊急帝王切開)を決定する(推奨度2)
  1. 早期剝離を疑う血腫が観察されても胎児心拍異常、子宮収縮、血腫増大傾向、凝固系異常出現・増悪のいずれもない場合、週数によっては妊娠継続も考慮する(推奨度3)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント
  1. 産婦人科診療ガイドライン 産科編2020に基づき、「自施設で対応困難な場合、地域性を考慮して母体搬送もしくは急速遂娩後の母子搬送を行う」ことを追記した。

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