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肘部管症候群

著者: 尼子雅敏 防衛医科大学校病院 リハビリテーション部

監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター

著者校正済:2020/05/14
現在監修レビュー中


概要・推奨  

  1. 肘部管症候群は手根管症候群に続く2番目に多い絞扼性神経障害である。
  1. fibrous band(Osborne band)が絞扼点となることが多いが、変形性関節症、神経脱臼、外傷に続発するもの、腫瘍(ガングリオン、神経線維腫、神経鞘腫など)、関節リウマチ、解剖学的破格(滑車上肘筋など)、肘の変形(外反肘、内反肘など)の有無などによっても起こる。職業の影響もある(O)。
  1. 診察は、指の変形(環・小指の鉤爪指変形:claw finger deformity)の有無、尺側手根屈筋、第1背側骨間筋、小指外転筋の筋力、小指と環指の尺側1/2の感覚障害を診る。Tinel様徴候、肘屈曲テスト、Froment徴候などを診る。
  1. 画像診断は単純X線検査のほか、単純MRI、超音波検査を行う。補助診断として神経伝導速度検査を行い、身体所見、画像所見と総合的に診断する。
  1. 保存療法は投薬や装具、理学療法が行われるが、有用性に関するエビデンスは今のところない。今後のエビデンスレベルの高い論文が必要である(s)。
  1. 手術的治療により改善するが、筋萎縮の改善は得られないことが多いので筋萎縮の前に手術適応を検討する(s)。
  1. 単純神経剝離術や内側上顆切除術、前方移動術が行われるが術式による術後成績に差がない。しかし、エビデンスレベルの高い論文は少なく、今後の検討が必要である(s)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. システマティック・レビューを参考にした。
  1. 推奨を検討した。
  1. 超音波検査を取り入れた。
  1. 鑑別疾患に神経疾患を追加した。


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