今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 尼子雅敏 防衛医科大学校病院 リハビリテーション部

監修: 竹下克志 自治医科大学整形外科

著者校正/監修レビュー済:2024/05/01
参考ガイドライン:
  1. 日本ペインクリニック学会:神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版」に基づき改訂を行った。
  1. また、以下の修正を行った。
  1. 疫学のトピック(BMIの関係)を追記した。
  1. 肘屈曲テストの写真を変更した。
  1. 尺骨神経伝導速度検査の詳細を追記した。
  1. 超音波検査の有効性について追記した。
  1. 手術適応・手術の選択の中で、術式による術後成績に差がないことを追記した。
  1. 神経前方移動術の術式を追記した。
  1. 難治例の治療の中で、神経障害性疼痛に対する薬物療法を追記した。その下の指変形に関する記述も修正した。
  1. 新しい引用文献を追記した。
  1. 患者向け説明資料を修正した。
  1. 著者紹介の専門医を追記した。

概要・推奨   

  1. 肘部管症候群は手根管症候群に続く2番目に多い絞扼性神経障害である。
  1. fibrous band(Osborne band)が絞扼点となることが多いが、変形性関節症、神経脱臼、外傷に続発するもの、腫瘍(ガングリオン、神経線維腫、神経鞘腫など)、関節リウマチ、解剖学的破格(滑車上肘筋など)、肘の変形(外反肘、内反肘など)の有無などによっても起こる。職業の影響もある(O)。
  1. 診察は、指の変形(環・小指の鉤爪指変形:claw finger deformity)の有無、尺側手根屈筋、第1背側骨間筋、小指外転筋の筋力、小指と環指の尺側1/2の感覚障害を診る。Tinel様徴候、肘屈曲テスト、Froment徴候などを診る。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
尼子雅敏 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:竹下克志 : 講演料(第一三共(株))[2024年]

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