CRPS(複合性局所疼痛症候群) :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
三上容司 横浜労災病院 整形外科

概要

疾患のポイント:
  1. CRPS(複合性局所疼痛症候群)は誘因となる侵害的事象(外傷、手術、疾病など)後に生じる慢性疼痛症候群である。
  1. 侵害的事象に比べ不釣合いな程度に疼痛が強く、また、期間も長いのがその特徴である。
  1. CRPS typeⅠが従来の反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)、type Ⅱがカウザルギーに相当する。
  1. 症状としては、アロディニア、痛覚過敏、浮腫、皮膚変色、末梢循環不全、発汗異常、皮膚温の異常、発毛の異常、骨萎縮、浮腫などがある。
  1. 病態は不明であるが、末梢性因子と中枢性因子の両者が関与している。早期発見、早期治療が重要である。
  1. CRPSの骨萎縮:<図表>
  1. CRPSの浮腫:<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. 診断基準としては、確立したものがないが下記のいずれかの診断基準などを用いて診断する。
  1. Kozinの基準:<図表>
  1. GibbonsのRSD score:<図表>
  1. IASP診断基準(2005):<図表>
  1. 厚生労働省CRPS研究班によるCRPS判定指標(2008):…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断、初期治療例
  1. ほとんどすべての患者で、単純X線(患側、健側の同じ部位)撮影を行う。基本的には、薬物療法とリハビリテーション、神経ブロックを組み合わせた保存的治療を行う。
  1. 疑わしきは罰する方針とし、早期理学療法を導入することを心がけ、患肢をできる範囲で使うよう指導する。また、患肢をできるだけ高挙するよう指導する。
○ 1)にて評価し、2)~4)を適宜併用して治療を開始する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

CRPS治療アルゴリズム
神経障害性疼痛薬物療法アルゴリズム
Kozinの基準
GibbonsのRSD score
Veldmanの基準
IASP診断基準(1994)
IASP診断基準(2005)
厚生労働省CRPS研究班によるCRPS判定指標(2008)
CRPSの浮腫
CRPS typeⅠ
著者校正済:2018/08/10
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