歩容異常 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
藤原清香1) 田中栄2) 1)東京大学医学部附属病院リハビリテーシ... 2)東京大学 整形外科・脊椎外科

概要

症状のポイント:
  1. 正常歩行は連続した運動の対称性と一定のリズムがあるのに対し、これらの乱れによって歩容異常を判断することができる。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 中枢神経・脊髄疾患のほか、処置が必要な外傷では、緊急な対応が必要である。検査・治療の可能な施設への転送や、ただちに専門家にコンサルトして確定診断と治療を開始する。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 原因疾患に対する効果的な治療法がない場合や症状の改善が期待できない場合、装具や杖の使用を考慮することになる。この場合は歩容異常の分析が直接的に治療方法に結びつく。歩容異常を改善するための装具や歩行補助具やボツリヌス毒素療法などの適応を検討し、さらに詳細な装具の調整や歩行補助具、必要に応じて環境整備などを行う。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 鑑別疾患に基づき専門医に紹介をする。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 )
  1. 正常な歩容は神経系(前庭、視覚、感覚、中枢神経、末梢神経)、筋骨格系(筋肉、骨、関節)の絶妙な相互作用のうえに成り立っているものであり、いずれかの機能異常により正常な歩容は破綻する。この原疾患は多岐にわたり、ときには同時に複数の機能異常が起こり、歩容異常が生ずることもある。一概にその頻度を述べることはできない。神経因性の歩容障害に限定した研究においてもその原因疾患は多岐にわたり述べられている。
  1. 歩容異常の臨床的特徴と原因: 解説 
  1. 歩容異常の分類と、その一時的もしくは持続的な異常かの区別: 解説 
  1. 診断の基本は、まず病変の部位の評価と、その病変の種類の評価である。
  1. 病変の部位は歩容の異常のタイプなどを基に神経系(前庭、視覚、感覚、中枢神経、末梢神経)、筋骨格系(筋肉、骨、関節)のいずれの主が異常となり歩容変化を起こしているのかの評価を行う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

評価例
  1. 歩容異常の原因検索として、病歴と症状に応じ必要な検査を行い鑑別を行う。
  1. 歩容異常の原因疾患が治療可能な場合はその治療を優先し、必要に応じて各専門科へのコンサルトを行う。
  1. 不可逆的な歩容異常や進行性疾患の場合は、各専門科でのフォローアップのもと、リハビリテーション科での評価・訓練の適応についても検討する。
○ 歩行異常の原因は多岐に及ぶので注意深い分析が肝要である。感染症の評価目的で1)~6)を、神経・筋疾患を疑う場合7)~12)、14)を考慮する。外傷を疑う場合は13)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
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(詳細はこちらを参照)

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著者校正/監修レビュー済
2017/01/20


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