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肺炎(小児科)

著者: 黒崎知道 くろさきこどもクリニック

監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター

著者校正/監修レビュー済:2017/12/25

薬剤承認情報
2019年12月20日 ザバクサ配合点滴静注用 (セフトロザン硫酸塩/タゾバクタムナトリウム)β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤

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概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 肺炎とは、病原微生物に感染することにより、肺の実質に急性炎症を生じた状態である。細菌性肺炎、非定型肺炎、その他、ウイルス性、肺真菌症などに分類され、咳嗽や喀痰、発熱などを呈し、重症では呼吸不全、ショックに至ることもある。
  1. 市中感染例(community-acquired pneumonia、CAP)と主に基礎疾患がある院内発症肺炎(hospital-acquired pneumonia)があるが、本稿ではCAPを中心に概説する。
  1. 年齢によって原因微生物が異なる。
  1. 新生児期:B群溶連菌や、大腸菌などのグラム陰性桿菌が多い。
  1. 新生児期以降~5歳:ライノウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどのウイルスによるものが多い。インフルエンザ菌、肺炎球菌など、一般細菌によるものはこの年齢層に多い。4~5カ月くらいの乳幼児で無熱~微熱、激しい咳、頻呼吸を呈する場合はChlamydia trachomatis肺炎を考慮する。
  1. 6歳以上:Mycoplasma pneumoniaeChlamydia pneumoniaeなどの非定型菌による肺炎が多くなる。
  1. 原因微生物の年齢分布:<図表>
  1. 筆者の研究では、年齢別に原因微生物の占める割合は、以下のとおりである。
  1. 3歳以下:ウイルス性>細菌性≫マイコプラズマ性
  1. 4~6歳:細菌性>ウイルス性≧マイコプラズマ性
  1. 7歳以上:マイコプラズマ性≫ウイルス性≒細菌性
  1. 小児肺炎の原因微生物と年齢別罹患数と罹患割合:<図表>

診断: >詳細情報 
  1. 発熱、鼻汁、咳嗽などの呼吸器症状を伴い、胸部聴診でときに副雑音(ラ音)・呼吸音の減弱が聴取され、胸部X線像などの画像検査で肺に急性…

検査・処方例

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初期治療例
  1. 入院を要する肺炎といっても必ずしも全例に抗菌薬投与は必要ではない
  1. 白血球増多がなく、CRP 3.0mg/dl以下の患者で、基礎疾患がなく全身状態が比較的良好で、経過とともに湿性咳嗽の増加がなければ、注意深い観察の下で、抗菌薬療法は待ってもよい。
  1. 細菌性肺炎が疑われる症例には、年齢を考慮してアンピシリン(静注)を中心とするβ-ラクタム薬かマクロライド系抗菌薬(またはテトラサイクリン系抗菌薬)内服を考慮する。
○ 細菌性肺炎が疑われ、入院を要する例には、1)のうちいずれかを選択し、年長児例で肺炎マイコプラズマ性肺炎も考えられる場合には、2)のうちの単剤か、1)2)のうちの各1剤を併用する。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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