認知症(在宅医療) :トップ    
監修: 和田忠志 いらはら診療所 在宅医療部
苛原実 いらはら診療所

概要

ポイント
  1. 認知症とは、WHOの定義では、「いったん発達した知的能力がさまざまな原因で持続的に低下をした状態をいい、慢性あるいは進行性の脳の疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、概念、計算、学習、言語、判断など多角的な高次脳機能障害からなる症候群」とされている。<図表>
 
認知症の診断
  1. 認知症の診断は、通院医療と同じで、問診型と観察式のものの2通りがある。
  1. 問診型の代表:長谷川式簡易認知症評価スケール:<図表>
  1. 観察式の代表:FAST(Functional Assessment Staging):<図表>
 
認知症の原因疾患の評価
  1. アルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4つの認知症で認知症の大部分を占めている。
  1. 4大認知症の鑑別:<図表>
  1. 原因疾患の評価には、末梢血液、電解質、腎機能、肝機能、甲状腺機能、ビタミンB1およびビタミンB12を行う。そのほか、中毒などが疑われる際には、疑われる項目を追加する。頭部CTまたはMRIなどの画像診断も行ったほうがよい。うつ病、慢性硬膜下血腫や脳腫瘍などが鑑別診断となる。
 
アルツハイマー型痴呆症
  1. ポイント:
  1. アルツハイマー型認知症は、認知機能の低下とともに身体機能も低下していき、最期は嚥下困難となり死に至る疾病である。その経過は10~15年程度である。<図表>
  1. 症状は、中核症状と周辺症状に分かれる。中核症状とは脳の病変により起こってくる症状であり、アルツハイマー型認知症の場合には、記銘力低下、見当識障害、実行機能障害などがある。周辺症状とは中核症状がもとになって起きてくる症状であり、行動症状としては徘徊、攻撃的な言動などがあり、心理症状としては、抑うつ、幻覚、妄想、焦燥などがある。
  1. 症状と重症度:
  1. 軽度期:
  1. 近時記憶の障害が中心であり、身の回りのことはほとんど自立している。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

認知症の診断
  1. 認知症の診断は症候学であり、どのような症状を呈するのかを家族から聞いたり、観察したりすることが大切である。質問形式のスクリーニングテストとしては、長谷川式簡易認知症評価スケールを行うことが勧められる。治る認知症を鑑別するためには、血液検査と頭部CTまたはMRIなどの画像診断を行う。
○ 長谷川式簡易認知症評価スケールで20点以下の場合、鑑別診断のため2)~4)の検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

在宅医療での認知症診断
ICD-10による認知症診断基準の要約
4大認知症の鑑別
長谷川式簡易認知症評価スケール
FAST(Functional Assessment Stating)
BPSD悪化原因となる薬剤
アルツハイマー型認知症の治療薬
アルツハイマー型認知症の自然経過
BPSDによく用いられる薬剤
著者校正/監修レビュー済
2018/07/04


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