単純ヘルペス脳炎 :トップ    
監修: 細川直登 亀田総合病院
早野聡史 亀田総合病院 感染症科

概要

疾患のポイント: >詳細情報 
  1. 単純ヘルペス脳炎とは、単純ヘルペスウイルス(HSV-1、HSV-2)による脳炎で、ウイルス性脳炎の中で最も多く、全体の10%を占める。
  1. 季節性はなく、通年で生じ、すべての年代に認めるが、5~30歳と50歳以上の2峰性に多く、男女差はない。
  1. 無治療では70%が死亡し、適切な治療を行っていても神経学的後遺症や治療後の再発の可能性がある。
 
診断: >詳細情報 アルゴリズム
  1. 髄液検査は単純ヘルペス脳炎を疑えば全例で行う。
  1. 髄液検査ではリンパ球優位の細胞数上昇、髄液蛋白質上昇を認める。
  1. 髄液のPCRは感度・特異度が高く、診断に有用ではあるが、発症早期の場合には偽陰性になることがある。
  1. 画像検査はCTよりMRIのほうが発症初期でも感度が高く有用である。
  1. 中枢神経感染症を疑うときのアプローチ:アルゴリズム
  1. 単純ヘルペス脳炎患者の頭部MRI(T2強調画像):<図表>
  1. 単純ヘルペス脳炎患者の頭部MRI(T1強調画像・FLAIR・拡散強調画像):<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 単純ヘルペス脳炎の診断には、臨床的に脳炎を疑い積極的に髄液検査を行うことが必要である。
  1. 確定診断には髄液PCRが感度・特異度ともに高く非常に有用である。
  1. 画像評価には頭部CTよりも頭部MRIが初期からの評価には有用である。
○ まず1)を行い、必要に応じて2)または3)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

中枢神経感染症を疑うときのアプローチ
単純ヘルペス脳炎患者の頭部MRI(T2強調画像)
単純ヘルペス脳炎患者の頭部MRI(T1強調画像・FLAIR・拡散強調画像)
著者校正済:2017/04/27
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