胃MALTリンパ腫 :トップ    
監修: 上村直実 国立国際医療研究センター 国府台病院
中村昌太郎 岩手医科大学医学部 内科学講座消化器内科 消化管分野

概要

疾患のポイント:
  1. 胃MALTリンパ腫(extranodal marginal zone lymphoma of mucosa-associated lymphoid tissue)とは、胃に発生する粘膜関連リンパ組織の辺縁帯B細胞由来の低悪性度リンパ腫である。
  1. 胃MALTリンパ腫の約90%はHelicobacter pyloriによる慢性胃炎から発生し、内視鏡では胃炎あるいは胃癌に類似した多彩な所見を呈する。
 
診断: >詳細情報 
  1. 内視鏡所見は顆粒状・敷石状粘膜、びらん、0-Ⅱc型早期胃癌類似の陥凹、隆起や襞の肥厚など多彩である。<図表>
  1. 確定診断はWHO分類の組織診断基準に基づく。
  1. 確定診断には組織所見で濾胞外側に浸潤する異型B細胞(centrocyte-like cell)とリンパ上皮性病変を確認することが重要であり、免疫染色が必須である。<図表>
  1. 胃炎との鑑別は容易ではなく、10個以上の標本採取が推奨される。
  1. 診断客観化のためWotherspoonの組織スコア(<図表>)が汎用されている。
  1. びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma、DLBCL)併存の有無に留意する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 臨床病期はLugano国際会議分類(<図表>)に従うことが推奨される[7]。
  1. 病期診断には超音波内視鏡検査(EUS)、下部消化管内視鏡、小腸造影、バルーン内視鏡、全身CT、FDG-PET、骨髄検査が必要である。
 
治療: >詳細情報  …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

胃MALTリンパ腫診断のための検査
  1. 内視鏡で特徴的所見を呈する部位から複数個(できれば10個以上)の生検を行う。
○ 胃MALTリンパ腫診断のため、下記の検査を行い生検を行うことを検討する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

胃MALTリンパ腫および胃DLBCLの治療の流れ
NCCNガイドライン:胃MALTリンパ腫(Version 2. 2012)
胃MALTリンパ腫の診断のための生検組織のスコアリングシステム:Wotherspoonの組織スコア
消化管リンパ腫の臨床病期分類:Lugano国際会議分類
胃MALTリンパ腫の治療後評価のためのGELA組織グレードシステム
胃MALTリンパ腫の内視鏡像
胃MALTリンパ腫の病理組織像
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22


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