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急性胆嚢炎

著者: 浅井浩司 東邦大学医療センター大橋病院 外科

監修: 真弓俊彦 産業医科大学 救急医学

著者校正/監修レビュー済:2020/04/09
参考ガイドライン:
  1. 急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会:急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018 第3版

概要・推奨  

  1. 急性胆嚢炎の典型的な症状は、上腹部痛(右季肋部痛、心窩部痛)、悪心・嘔吐、発熱で、特に右季肋部圧痛、Murphy徴候が特徴的である。
  1. 急性胆嚢炎発症との関連が示唆される薬剤はフィブラート、スタチン、エストロゲンによるホルモン置換療法である(推奨度2)
  1. 急性胆嚢炎の診断には、特異的な血液検査所見はなく、全身の炎症所見(白血球数、CRP)をチェックする必要がある(推奨度1)
  1. 急性胆嚢炎が疑われるすべての症例に超音波検査を施行すべきである(推奨度1)
  1. 急性胆嚢炎の超音波所見は、胆嚢腫大、胆嚢壁肥厚、胆嚢結石、デブリエコー、ガス像、sonographic Murphy徴候、胆嚢周囲の液体貯留、胆嚢壁sonolucent layerなどがある。特に、sonographic Murphy徴候が診断に有用である(推奨度1)
  1. 急性胆嚢炎が疑われる場合には、鑑別診断を目的として、腹部単純X線写真を撮影することが推奨される(推奨度1)
  1. 急性胆嚢炎が疑われるが、臨床所見、血液検査、超音波検査によって急性胆嚢炎の確定診断が困難な場合、あるいは局所合併症が疑われる場合には、CTを施行することが推奨される(推奨度2)
  1. MRIは、胆嚢頚部結石、胆嚢管結石の描出率が良好である。T2強調画像におけるpericholecystic high signalが、急性胆嚢炎の診断に有用である(推奨度3)
  1. 胆石疝痛発作に対する非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)投与は有効な可能性がある。
  1. 全身麻酔のリスク評価として併存疾患・全身状態の程度をCharlson comorbidity index(CCI)とAmerican Society of Anethesiologists(ASA)などによる評価を行うことを推奨する(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。 


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