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概要・推奨
疾患のポイント:- 子宮頸がんとは、子宮頸部に発生する悪性腫瘍である。子宮頸がんの死亡者は年間約2,700人、女性のがん死亡数に占める割合は約4.2%である。HPV(human papilloma virus)の持続感染が病因として重要である。早期がんで発見されることが多いが、罹患率、死亡率ともに増加傾向である。
- 子宮頸がんの組織型は73.5%を扁平上皮がんが占める。
- 多くの子宮頸がんは不正性器出血、接触出血、帯下で発見されるが、初期には無症状のことも多く、細胞診スクリーニングによる検診が重要である。
細胞診スクリーニング:- 初期には無症状のことも多く、細胞診スクリーニングによる検診が重要である。ただし、日本における検診率は約25%で、欧米の約80%と比較してきわめて低い。
- 細胞診スクリーニングについては、2003年以降、対象年齢を20歳以上とし、検診間隔は2年とし、終了年齢は設定されていない。
- 子宮頸がん検診は、子宮頸部スメア(擦過細胞診、液状細胞診)が基本であり、海外コホート研究では子宮頸がん検診により死亡率を30~80%低下させるとしている。
- Bethesda分類システムの結果に基づきスクリーニングを行う。(詳細は 子宮頸がん検診、HPV検査 参照)
診断:- Bethesda分類システムの結果に基づいてスクリーニングを行い、その結果、微小浸潤がんを疑う症例では、コルポスコピー、子宮頸部円錐切除術を行い確定診断となる。
- 1990年代以降、国際的な細胞診結果報告の標準化により、Bethesda分類システムが確立されている。
- Bethesda分類システム:<図表>
鑑別:- 子宮頸部上皮内腫瘍の非浸潤病変(SIL:squamous intraepithelial lesions / CIN: cervical intraepithelial neoplasia)との鑑別が大切である。なお、Low-grade SIL(LSIL)/CIN 1でHPVテスト陰性であれば、1年に1回の細胞診で管理可能である。
- 組織診の結果でHigh-grade SIL(HSIL)が疑われる場…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■子宮頸がんのスクリーニング、診断検査
- Bethesda分類システム<図表>の結果に基づきスクリーニングを行い、その結果、微小浸潤がんを疑う症例では、コルポスコピー下組織診、子宮頸部円錐切除術を行い確定診断となる。
- 細胞診判定が軽度扁平上皮内病変(low-grade squamous intraepithelial lesions、LSIL)、高度扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesions、HSIL)、HSILを否定できない異型扁平上皮細胞(atypical squamous cells that cannot exclude HSIL、ASC-H)は、HPV感染の有無にかかわらず積極的にコルポスコピーが必要である。
- 意義不明な異型扁平上皮細胞に対しては、HPVテストを行い、陽性であればコルポスコピーを行う。
- 子宮頸部に肉眼的腫瘍の所見がなく、頸管内搔爬で子宮頸部上皮内腫瘍(HSIL/CIN 2以上、もしくは、HPV感染ありでLSIL/CIN 1)を認める場合、細胞診でHSILが疑われる場合、あるいは、生検で微小浸潤がんや上皮内腺がんが疑われる症例では、子宮頸部円錐切除術を行う。
疾患のポイント:
- 子宮頸がんとは、子宮頸部に発生する悪性腫瘍である。子宮頸がんの死亡者は年間約2,700人、女性のがん死亡数に占める割合は約4.2%である。HPV(human papilloma virus)の持続感染が病因として重要である。早期がんで発見されることが多いが、罹患率、死亡率ともに増加傾向である。
- 子宮頸がんの組織型は73.5%を扁平上皮がんが占める。
- 多くの子宮頸がんは不正性器出血、接触出血、帯下で発見されるが、初期には無症状のことも多く、細胞診スクリーニングによる検診が重要である。
細胞診スクリーニング:
- 初期には無症状のことも多く、細胞診スクリーニングによる検診が重要である。ただし、日本における検診率は約25%で、欧米の約80%と比較してきわめて低い。
- 細胞診スクリーニングについては、2003年以降、対象年齢を20歳以上とし、検診間隔は2年とし、終了年齢は設定されていない。
- 子宮頸がん検診は、子宮頸部スメア(擦過細胞診、液状細胞診)が基本であり、海外コホート研究では子宮頸がん検診により死亡率を30~80%低下させるとしている。
- Bethesda分類システムの結果に基づきスクリーニングを行う。(詳細は 子宮頸がん検診、HPV検査 参照)
診断:
- Bethesda分類システムの結果に基づいてスクリーニングを行い、その結果、微小浸潤がんを疑う症例では、コルポスコピー、子宮頸部円錐切除術を行い確定診断となる。
- 1990年代以降、国際的な細胞診結果報告の標準化により、Bethesda分類システムが確立されている。
- Bethesda分類システム:<図表>
鑑別:
- 子宮頸部上皮内腫瘍の非浸潤病変(SIL:squamous intraepithelial lesions / CIN: cervical intraepithelial neoplasia)との鑑別が大切である。なお、Low-grade SIL(LSIL)/CIN 1でHPVテスト陰性であれば、1年に1回の細胞診で管理可能である。
- 組織診の結果でHigh-grade SIL(HSIL)が疑われる場…
■子宮頸がんのスクリーニング、診断検査
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子宮頸がんのスクリーニング、診断検査
- Bethesda分類システム<図表>の結果に基づきスクリーニングを行い、その結果、微小浸潤がんを疑う症例では、コルポスコピー下組織診、子宮頸部円錐切除術を行い確定診断となる。
- 細胞診判定が軽度扁平上皮内病変(low-grade squamous intraepithelial lesions、LSIL)、高度扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesions、HSIL)、HSILを否定できない異型扁平上皮細胞(atypical squamous cells that cannot exclude HSIL、ASC-H)は、HPV感染の有無にかかわらず積極的にコルポスコピーが必要である。
- 意義不明な異型扁平上皮細胞に対しては、HPVテストを行い、陽性であればコルポスコピーを行う。
- 子宮頸部に肉眼的腫瘍の所見がなく、頸管内搔爬で子宮頸部上皮内腫瘍(HSIL/CIN 2以上、もしくは、HPV感染ありでLSIL/CIN 1)を認める場合、細胞診でHSILが疑われる場合、あるいは、生検で微小浸潤がんや上皮内腺がんが疑われる症例では、子宮頸部円錐切除術を行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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