著者: 田上哲也 国立病院機構京都医療センター 内分泌・代謝内科
監修:
著者校正/監修レビュー済:2020/11/06
参考ガイドライン:
- BMJ: Thyroid hormones treatment for subclinical hypothyroidism – a clinical practice guideline (2019)
- 米国甲状腺協会(ATA)/米国臨床内分泌学会(AACE):Clinical practice guidelines for hypothyroidism in adults: cosponsored by the AACE and the ATA(2012)
- ATA: Guidelines for the diagnosis and management of thyroid disease during pregnancy and the postpartum (2017)
- 米国内分泌学会(ES): Management of thyroid dysfunction during pregnancy and postpartum: an Endocrine Society clinical practice guideline(2012)
- ATA: Guidelines for the treatment of hypothyroidism: prepared by the ATA task force on thyroid hormone replacement (2014)
- 欧州甲状腺学会(ETA): Guidelines on the management of thyroid dysfunction following immune reconstitution therapy (2019)
- ETA: Guidelines for the management of amiodarone-associated thyroid dysfunction (2018)
- ETA: Guidelines on the diagnosis and management of central hypothyroidism (2018)
- ETA: Guidelines for the management of subclinical hypothyroidism in pregnancy and in children (2014)
- ETA: Guideline for the management of subclinical hypothyroidism (2013)
- 欧州小児内分泌学会(ESPE): Consensus guidelines on screening, diagnosis, and management of congenital hypothyroidism (2014)
- 日本小児内分泌学会(JSPE): Guidelines for mass screening of congenital hypothyroidism, revision (2014)
個人契約のトライアルまたはお申込みで全コンテンツが閲覧可能
疾患、症状、薬剤名、検査情報から初診やフォローアップ時の治療例まで。
1,400名の専門医による経験と根拠に基づく豊富な診療情報が、今日の臨床サポート1つで確認できます。
まずは15日間無料トライアル
概要・推奨
- レボチロキシン(LT4)は、甲状腺機能低下症様の症状はあるが、甲状腺機能が正常の患者に投与をしても効果がないため、投与をしないことが勧められる(推奨度3)。
- TSHの厳密な管理が必要な患者では、LT4は朝食前の服用が望ましい(推奨度2)。
- 顕性甲状腺機能低下症の治療において、T3併用療法や甲状腺末の使用がLT4単独療法より優れるというエビデンスはなく、現時点では、LT4とリオチロニン(LT3)の併用療法は勧められない(推奨度3)。
- LT4+LT3併用療法は、先天性顕性甲状腺機能低下症と甲状腺ホルモン不応症のTSHとT4の正常化を促進する(推奨度2)。
- 顕性甲状腺機能低下症による絞扼的神経障害や多発性神経障害は甲状腺ホルモンの適切な補充療法により3カ月以内に改善する(推奨度2)。
- 鉄欠乏性貧血と潜在性甲状腺機能低下症を合併している場合は潜在性甲状腺機能低下症の治療もすべきである(推奨度2)。
- 潜在性甲状腺機能低下症に対するLT4治療は死亡率や心筋梗塞のリスクを減らさない(推奨度3)。
- 比較的若年者では潜在性甲状腺機能低下症に対するLT4治療は虚血性心疾患イベントを減らすが(推奨度2)、高齢者ではその効果は明らかではない(推奨度3)。
- 高齢者の潜在性甲状腺機能低下症に対するLT4治療は認知機能を改善しない(推奨度3)。
- 潜在性甲状腺機能低下症の不妊女性にはLT4治療が推奨される(推奨度2)。
- 妊娠8~20週の妊婦の潜在性甲状腺機能低下症または低T4血症にLT4補充療法を行っても、児の5歳までの認知アウトカム(IQ)は改善しない(推奨度3)。
- 肥満児にみられる高TSH血症のLT4治療は不要である(推奨度3)。
- レボチロキシン(LT4)は、甲状腺機能低下症様の症状はあるが、甲状腺機能が正常の患者に投与をしても効果がないため、投与をしないことが勧められる(推奨度3)。
- TSHの厳密な管理が必要な患者では、LT4は朝食前の服用が望ましい(推奨度2)。
- 顕性甲状腺機能低下症の治療において、T3併用療法や甲状腺末の使用がLT4単独療法より優れるというエビデンスはなく、現時点では、LT4とリオチロニン(LT3)の併用療法は勧められない(推奨度3)。
- LT4+LT3併用療法は、先天性顕性甲状腺機能低下症と甲状腺ホルモン不応症のTSHとT4の正常化を促進する(推奨度2)。
- 顕性甲状腺機能低下症による絞扼的神経障害や多発性神経障害は甲状腺ホルモンの適切な補充療法により3カ月以内に改善する(推奨度2)。
- 鉄欠乏性貧血と潜在性甲状腺機能低下症を合併している場合は潜在性甲状腺機能低下症の治療もすべきである(推奨度2)。
- 潜在性甲状腺機能低下症に対するLT4治療は死亡率や心筋梗塞のリスクを減らさない(推奨度3)。
- 比較的若年者では潜在性甲状腺機能低下症に対するLT4治療は虚血性心疾患イベントを減らすが(推奨度2)、高齢者ではその効果は明らかではない(推奨度3)。
- 高齢者の潜在性甲状腺機能低下症に対するLT4治療は認知機能を改善しない(推奨度3)。
- 潜在性甲状腺機能低下症の不妊女性にはLT4治療が推奨される(推奨度2)。
- 妊娠8~20週の妊婦の潜在性甲状腺機能低下症または低T4血症にLT4補充療法を行っても、児の5歳までの認知アウトカム(IQ)は改善しない(推奨度3)。
- 肥満児にみられる高TSH血症のLT4治療は不要である(推奨度3)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
(詳細はこちらを参照)
エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
