下垂体機能低下症 :トップ    
監修: 平田結喜緒 公益財団法人 兵庫県予防医学協会 健康ライフプラザ
西山 充 高知大学医学部附属病院 内分泌代謝・腎臓内科

概要

疾患のポイント:
  1. 下垂体前葉機能低下症は下垂体前葉ホルモンの一部またはすべてが欠損した状態で、その原因も多岐にわたる。
  1. すべての下垂体前葉ホルモンが欠乏した汎下垂体前葉機能低下症と、複数のホルモンが種々の程度に欠乏した部分型下垂体前葉機能低下症、1種類のホルモンのみ欠損した下垂体ホルモン単独欠損症に分類される。
  1. 基礎疾患として、腫瘍、炎症・自己免疫、分娩時大出血(シーハン症候群)、外科手術・薬剤服用などによる続発性、原因不明(特発性)、遺伝子異常に起因する家族性などがある。
  1. 生命維持のために補充が必要なホルモンは、コルチゾールとサイロキシン(T4)である。また、代謝改善やQOL維持のため成長ホルモン(GH)(参照: 成長ホルモン分泌不全症 )と性ホルモンの補充が、妊孕力の回復が期待できる場合はゴナドトロピンの補充が行われる。
  1. 下垂体前葉機能低下症(ゴナドトロピン分泌低下症、副腎皮質刺激ホルモン分泌低下症、甲状腺刺激ホルモン分泌低下症、成長ホルモン分泌不全症、プロラクチン分泌低下症)は指定難病であり、中等症および重症などの場合は申請し認定されると、保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断: >詳細情報 アルゴリズム
  1. 初診時には、血糖値と血清ナトリウム値を含む血液・生化学検査を必ず行い、治療の緊急性を判断する(参照: 副腎クリーゼ、アジソン病 )。
  1. 下垂体ホルモン分泌刺激試験で分泌予備力が保たれていれば、下垂体自体の障害は除外される。MRIなどによる画像診断は基礎疾患の鑑別・除外に有用である。
 
原因疾患・重症度・予後: >詳細情報 
  1. 本疾患の予後は、ホルモン欠乏の種類や程度により大きく異なる。
  1. 一般に基礎疾患がコントロール可能な場合、適切なホルモン補充療法により健常者と同等の予後が期待できる。
 
治療:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

緊急性を評価するための検査
  1. 治療の緊急性を判断するため( 副腎クリーゼ、アジソン病 )下記を行う。
○ 生命予後にかかわる緊急性把握のため、ただちに1)、2)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

下垂体機能低下症:初診のアルゴリズム
著者校正済:2016/08/19
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