アジソン病、副腎クリーゼ :トップ    
監修: 平田結喜緒 公益財団法人 兵庫県予防医学協会 健康ライフプラザ
柳瀬敏彦 福岡大学医学部 内分泌・糖尿病内科

概要

疾患のポイント:
  1. アジソン病は、副腎に病変が原発する慢性副腎皮質機能低下症の病態である。自覚症状として易疲労感、食欲不振、体重減少、低血糖、低血圧、関節痛などがある。また、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の高値により色素沈着を来す。女性では副腎アンドロゲンの低下は性毛(腋毛、恥毛)の脱落として自覚される。
  1. アジソン病は指定難病であり、重症度分類を使用し①血中コルチゾールの低下を認める、②負荷試験への反応性低下、③何らかの副腎不全症状がある、④ステロイドを定期的に補充している場合――などは、申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断: >詳細情報 
  1. 血中コルチゾール基礎値( エビデンス )や尿中遊離コルチゾール値の低下と血中ACTH高値を確認する。また多くの場合、副腎球状層由来の血中アルドステロン値、および網状層由来のDHEA-S値の低下も認める。
  1. 次に迅速ACTH刺激試験( エビデンス  エビデンス )あるいはACTH-Z連続刺激試験にてコルチゾール分泌予備能の低下を確認し、確定診断とする。ACTH刺激試験の正常反応の血中コルチゾール値として18μg/dl以上を基準とする。 エビデンス 
  1. 慢性副腎皮質機能低下症のディシジョンツリー:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時(特に診断時)に行う評価例
  1. 倦怠感、脱力感を来す疾患の除外診断のために、貧血、肝機能障害、腎機能障害、耐糖能異常などの一般検査と同時に、アジソン病の可能性を想起できれば、白血球分画、血中電解質(NaK、Cl)、血中コルチゾール、血中ACTHを測定し、特に血中コルチゾール基礎値や尿中遊離コルチゾール値の低下と血中ACTH高値を確認する。
○ 副腎皮質機能不全症の可能性を念頭に、他疾患の除外も同時に行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

慢性副腎皮質機能低下症のディシジョンツリー
著者校正/監修レビュー済
2017/04/27


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