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原発性副甲状腺機能亢進症

著者: 山内美香1) 島根大学 内科学講座内科学第一

著者: 杉本利嗣2) 医療法人社団栄宏会小野病院 骨代謝疾患研究所

監修: 平田結喜緒 公益財団法人 兵庫県予防医学協会 健康ライフプラザ

著者校正済:2020/05/21
現在監修レビュー中

参考ガイドライン:
  1. The Fourth International Workshop on Asymptomatic Primary Hyperparathyroidism:Guidelines for the Management of Asymptomatic Primary Hyperparathyroidism 第4版

概要・推奨  

  1. 原発性副甲状腺機能亢進症(pHPT)は、副甲状腺に発生した腺腫や過形成あるいは癌から副甲状腺ホルモン(PTH)が自律的かつ過剰に分泌され高Ca血症をきたす疾患である。
  1. Ca血症の存在にもかかわらず副甲状腺ホルモンが高値である場合、リチウム製剤などの投与、および家族性低Ca尿性高Ca血症(FHH)が否定されれば原発性副甲状腺機能亢進症と診断できる。
  1. 原発性副甲状腺機能亢進症患者と家族性低Ca尿性高Ca血症の鑑別には塩酸二分蓄尿下でのCCa/CCrが推奨される(推奨度2)
  1. 副甲状腺腺腫の局在診断にはエコー検査の感度が高く、推奨される(推奨度1)
  1. 副甲状腺腺腫の局在診断における99mTc-methoxy-isobutyl-isonitrile(MIBI)シンチグラフィの有用性が示されている。特に異所性副甲状腺腺腫を疑った場合は本検査を行うことが推奨される(推奨度2)
  1. 異所性副甲状腺腺腫が疑われた場合は造影CTやMRIが推奨される(推奨度3)
  1. 原発性副甲状腺機能亢進症患者では骨密度低下と、骨折リスク上昇を認めるため、骨粗鬆症の評価を行うことが推奨される(推奨度1)
  1. 副甲状腺腺腫の摘除により、骨密度の増加と骨折リスクの低下を来すことから、局在診断がつき、手術可能例では手術療法を選択することが強く推奨される(推奨度1)
  1. 無症候性原発性副甲状腺機能亢進症であっても、補正Ca値が正常上限より1mg/dL以上高値であることや、CCrが60mL/min未満、いずれかの部位の骨密度T scoreが-2.5SD未満、脆弱性椎体骨折歴、50歳未満のいずれかが存在すれば手術適応となる(推奨度2)
  1. 正Ca血症性原発性副甲状腺機能亢進症であっても、手術後、有意な骨密度増加効果が期待できるとの報告がある(推奨度3)。
  1. 無症候性原発性副甲状腺機能亢進症で手術を行わなかった場合は1年に1回の血中Ca、Cr値の測定、1年から2年に1回の骨密度測定にて経過観察することが推奨される(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、新たに承認されたエボカルセトについて加筆修正を行った。


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