大動脈弁閉鎖不全症

著者: 吉田千佳子 兵庫医科大学 循環器内科

著者: 増山 理 兵庫医科大学 循環器内科

監修: 伊藤浩 岡山大学循環器内科

著者校正/監修レビュー済:2018/09/05

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 大動脈弁閉鎖不全症(AR)とは、大動脈弁閉鎖が不完全であることにより、大動脈弁の逆流が生じ、拡張期逆流性雑音、速脈、労作時呼吸困難、息切れ、全身倦怠感、下肢浮腫、起坐呼吸、夜間発作性呼吸困難などの心不全症状、および心電図で左室容量負荷所見を来す疾患である。

診断: >詳細情報 
  1. 聴診で拡張期逆流性雑音を聴取すればARを疑い、必ず心エコー検査を施行する。大動脈弁通過血流の増加による収縮期雑音が聞かれることも多い。 エビデンス 
  1. 心エコー検査にて、カラードプラー法を用いて逆流ジェットを検出することにより診断される。
  1. 重症度の評価に際しては、まずドプラー法による定性・定量的評価を行う。 エビデンス 
  1. 大動脈弁逆流の重症度評価:<図表>
  1. 大動脈弁閉鎖不全症の経胸壁心エコー(TTE)動画像:<動画>
  1. 大動脈弁閉鎖不全症の経食道心エコー(TEE)動画像:<動画>

重症度・成因評価: >詳細情報 
  1. 重症度は、心エコー検査によって評価する。 
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の検査
  1. 初診時にARを疑った場合、診断と重症度を評価する。また、腎機能・糖尿病・脂質異常症の合併有無も評価する。呼吸困難、胸痛など、症状によっては、緊急対応を要する場合がある。
○ 重症度、臓器障害評価のため、下記の検査を考慮する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、主にエビデンスの加筆修正を行った。
  1. また、慢性大動脈弁逆流におけるAVRの適応について「2017 ESC/EACTS ガイドライン」から出典のアルゴリズムを追加した。


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