今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 小山 潤 特定医療法人丸山会 丸子中央病院 内科

監修: 伊藤浩 川崎医科大学総合内科学3教室

著者校正/監修レビュー済:2023/12/06
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 治療に関して以下を加筆修正した。
  1. 全身性ALアミロイドーシスに対するダラツマブ、シクロフォスファミド、ボルテゾミブ、デキサメタゾン療法
  1. ATTRアミロイドーシスに対する肝移植の位置づけ
  1. 薬剤[ジフルニサル(国内販売中止)、タファミジス(ビンダケルとビンマック)、低分子干渉RNA(siRNA)製剤(ブトリシラン)]

概要・推奨   

  1. ALアミロイドーシスは心不全発症後無治療での平均余命は約6カ月である。したがって早期診断が必要で、治療はただちに開始されるべきである(推奨度1)
  1. 心アミロイドーシスに対する治療は特にALアミロイドーシスの場合、通常の心不全治療薬使用が困難な場合があり、注意が必要である(推奨度2)
  1. ALアミロイドーシスの方が、ほかのアミロイドーシスと比し心内血栓の頻度が高く、心房細動、左室拡張障害の低下、左心耳血流速度と関連した(推奨度1)
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  1. 99mTcピロリン酸心筋シンチグラムは、AL心アミロイドーシスとATTR心アミロイドーシスを簡便に区別することができる(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
アミロイドーシスの概要
  1. 心アミロイドーシスとは、全身性アミロイドーシスにおいて心筋細胞間質にアミロイド蛋白が沈着し、形態的、機能的異常を来す病態を指す[1]
  1. アミロイドーシスは、全身性のアミロイドーシスと、限局性のアミロイドーシスに分類される。
  1. 全身性アミロイドーシスの代表的なものとしては、免疫グロブリン性アミロイドーシス(ALアミロイドーシス)、続発性/反応性のアミロイドーシス(AAアミロイドーシス)、透析アミロイドーシス、遺伝性トランスサイレチンアミロイドーシス(ATTRv)、野生型トランスサイレチンアミロイドーシス(ATTRwt)などがある。これらのうち、ALアミロイドーシス、ATTRv、ATTRwtの3者は、指定難病となっており、医療費の補助が受けられる対象疾患となっている。
  1. 一方、限局性アミロイドーシスとしては、アルツハイマー病、脳アミロイドアンギオパチー、プリオン病などの脳アミロイドーシスが代表的である。
 
疫学
  1. 米国のデータでは、原発性(AL)アミロイドーシスの年間新規発症患者数は推定2,000~2,500例とされ、このうち明らかな心病変を持つ患者は50%程度と推定される[1][2]
  1. わが国では、平成29年度医療受給者証保持者数は2,471人で、内訳の詳細は不明であるが、ALアミロイドーシスが最も多いと考えられる。
 
各アミロイドーシスの心筋症の合併率:
  1. 上記のうち、ALアミロイドーシスでは5割程度に心アミロイドーシスを生じるのに対し、AAアミロイドーシスでは5%程度に留まる[1][3]
  1. トランスサイレチン関連アミロイドーシス(associated with transthyretin、ATTR)のうちTTRの変異による場合variant ATTR(ATTRv)は、心筋伝導障害を含めると生涯のうちほぼすべての患者で心病変を来すとされる[1][4]
  1. 野生型トランスサイレチン心アミロイドーシスwild type transthyretin(ATTRwt)は、80歳以上の高齢者では心内膜への少量のTTR沈着を含めると50~80%の患者に沈着を認めるとされる。このうち、心不全を来すような心機能障害を来す患者数はごくわずかと考えられる。
  1. 理由は不明であるが、患者は男性が多く男女比は20~50:1とされ、70歳未満での発症はまれで、手根管症候群が心病変に先行することが多い[5][6]。本邦では女性の比率はこれよりは高い(男性81-82%)[7][8]
  1. 心不全を有するALアミロイドーシスは、無治療での平均生命予後は6カ月とされるのに対し、non-AL(ATTR、AA、A apoA1、AANP)では生命予後は良好である[2][9][6]
 
  1. ALアミロイドーシスは心不全発症後無治療での平均余命は約6カ月である。したがって早期診断が必要で、治療はただちに開始されるべきである(推奨度1、エビデンスレベルO)
  1. まとめ:232人[9]および474人[10]を対象とした研究によると、心不全発症後の余命は6カ月前後である。
  1. 結論:早期診断、早期治療が患者の生命予後を改善する唯一の方法である。
 
ALアミロイドーシスの心病変の頻度と、生命予後

390人の患者のうち正常な心電図、心エコー所見を示した患者は158人(40.5%)であったのに対し、異常所見を呈する患者は232人(59.5%)であった。心不全を呈する患者(○)は心不全を呈さない患者(□)より有意に予後不良であった。

出典

S W Dubrey, K Cha, J Anderson, B Chamarthi, J Reisinger, M Skinner, R H Falk
The clinical features of immunoglobulin light-chain (AL) amyloidosis with heart involvement.
QJM. 1998 Feb;91(2):141-57.
Abstract/Text We reviewed clinical presentation, investigations, therapy, prognosis and outcome of 232 patients with primary (AL) cardiac amyloidosis. There were 142 men and 90 women. Median age at presentation was 59 years (range 29-85). AL heart disease was unusual both in patients under the age of 40 (3.0%) and in non-Caucasians (6.5%). Fatigue and weakness were the commonest presenting symptoms. Hallmark features of periorbital ecchymoses and macroglossia were present in 12.5% and 27.2%, respectively. AL cardiac amyloidosis was unusual in isolation (3.9%), and most frequently patients had features of multiorgan dysfunction; heavy proteinuria and features of malabsorption predominating in this respect. Heart involvement represents the worst prognostic indicator, with a median survival from diagnosis of 1.08 years, falling to 0.75 years with the onset of heart failure. Current therapeutic procedures appear to prolong survival, with left ventricular wall thickness, mass and ejection fraction on echocardiography and late potentials on signal averaged electrocardiography of use in prognostic stratification. Cardiac involvement from AL amyloidosis is rapidly fatal. It should be suspected in all patients with heart failure who have wall thickening on echo, normal chamber sizes, low EKG voltages and evidence suggesting a multisystem disease.

PMID 9578896
 
問診・診察のポイント  
  1. アミロイドーシスのタイプにより注意するポイントが異なる。

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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
小山 潤 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:伊藤浩 : 講演料(第一三共(株),大塚製薬(株))[2024年]

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心アミロイドーシス

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