帯状疱疹(感染症科) :トップ    
監修: 山本舜悟 京都大学医学部附属病院 臨床研究教育・研修部
後藤道彦 University of Iowa Carver College of Medicine

概要

疾患のポイント:
  1. 帯状疱疹とは、脊髄後根神経節に潜伏感染した水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により、デルマトームに沿った痛みを伴う水疱を発症する皮膚疾患である。
  1. 公衆衛生上の注意に関しては、免疫状態が正常な人であれば、病変をおおうことで標準予防策での対応が可能だが、免疫抑制患者や複数のデルマトームにまたがる帯状疱疹の場合には水痘に準じて空気感染予防策が必要になる。
 
診断: >詳細情報 
  1. デルマトームに沿った痛みを伴う水疱をもとに診断をする。通常診断に、特別な検査を必要としない。ただし、痛みが皮疹に2、3日先行して出現することがあり注意を要する。
  1. 重症度によっては発赤が軽微であることや、水疱が出現しないこともある。
  1. また、顔面下部・陰部に発症した場合には単純ヘルペスウイルス感染症との鑑別を要する。
  1. 帯状疱疹:<図表>
  1. 三叉神経第一枝の帯状疱疹(Herpes zoster ophthalmicus):<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 皮疹は通常癒合傾向と発赤を伴う丘疹として発症し、時間経過とともに水疱が出現した後に痂皮を形成しながら治癒する。
  1. 重症度・予後は、患者の免疫状態・発症部位・合併症の有無により決定される。若年者でほかにリスクの見当たらない患者が帯状疱疹を発症した場合、HIV感染症や自己免疫疾患などの存在を疑う必要がある。免疫抑制患者では、非定型的な分布で発症することや、肺炎・脳炎・網膜炎などの合併症を来すこともある。
 
治療: >詳細情報 
  1. ポイント:
  1. 治療の目的は鎮痛薬による急性期の症状緩和と抗ウイルス薬などによる帯状疱疹後神経痛のリスク軽減である。なお、リスクのない若年者で比較的軽症である場合、治療は必ずしも必要ではない。
  1. 帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の治療アルゴリズム:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. デルマトームに沿った痛みを伴う水疱をもとに診断をする。通常診断に、特別な検査を必要としない。
○ 反応が典型的でない場合は下記の1)~4)の評価を追加する。2)と4)は保険適用がない。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の治療アルゴリズム
帯状疱疹
三叉神経第一枝の帯状疱疹(Herpes zoster ophthalmicus)
著者校正/監修レビュー済
2016/11/30

編集履歴:
2018年2月2日 誤植修正
修正箇所:アルゴリズム
バラシクロビル1gを1日2回、7日間~
バラシクロビル1gを1日3回、7日間~