緑内障(急性閉塞隅角緑内障、続発緑内障を除く) :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
相原 一 東京大学 眼科

概要

疾患のポイント:
  1. 緑内障とは、視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより、視神経障害を改善もしくは抑制し得る眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である(緑内障の定義と病態予後)。
  1. 原発開放隅角緑内障(広義)は、便宜上眼圧が統計学的正常眼圧上限値21mmHg以上の原発開放隅角緑内障(狭義)と、それ以下の正常眼圧緑内障を包括した疾患概念である。
  1. 40歳以上の日本人の疫学調査結果では3.9%。そのうち正常眼圧緑内障が約9割を占める。視野障害が進行するまで自覚症状がないため、受診率が非常に低く(1割程度)、失明原因の上位を占める(疫学)。
 
診断: >詳細情報 
  1. 原発開放隅角緑内障(広義)は臨床上、開放隅角であり、眼圧上昇を来し得る疾患(状況)の有無および付随する要因がなく、特徴的な視神経乳頭および網膜神経線維層変化およびそれに合致した視野異常を有することから診断する(診断基準)。
  1. 眼圧が高くても視神経障害を伴わなければ緑内障ではない。
  1. 視神経および視野障害が明らかでも、視神経症あるいは中枢性の疾患により障害が起きていないかを画像診断も用いて否定する。
  1. 緑内障の病型・病期の決定:アルゴリズム
 
重症度・予後:  >詳細情報 
  1. 原発開放隅角緑内障は、失明原因の上位を占め、基本的に生涯にわたり治療を継続する必要がある。
  1. 視神経障害、視野障害から重症度を判定する。
  1. 日本緑内障学会ガイドラインの病期分類の1つ、Humphrey視野計における視野欠損の程度分類: >詳細情報 
 
治療: >…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時のオーダー例
  1. 検査は初診時に一度にすべて行わず、数回の眼圧データが必要なので、検査も分けて施行すればよい。
  1. 原則的に、初診時に治療は行わない。原発開放隅角緑内障では通常20mmHg台以下の眼圧値であり、眼圧上昇の原因を十分に考慮して原因がない場合に診断に至る。
  1. 下記検査の終了時に治療を開始する。
○ 数回に分けて検査を行い、下記の検査終了時に治療を開始する。

追加情報ページへのリンク

  • 緑内障(急性閉塞隅角緑内障、続発緑内障を除く)に関する詳細情報
  • 緑内障(急性閉塞隅角緑内障、続発緑内障を除く)に関する評価・治療例(詳細) (2件)
  • 緑内障(急性閉塞隅角緑内障、続発緑内障を除く)に関するエビデンス・解説 (1件)
  • 緑内障(急性閉塞隅角緑内障、続発緑内障を除く)に関する画像 (7件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

緑内障の病型・病期の決定
静的量的視野計測(自動視野計)
眼圧下降治療:目標眼圧設定
眼圧下降治療:方針と薬物治療の導入(原発開放隅角緑内障(広義))
緑内障性乳頭所見と網膜神経線維層欠損
乳頭出血
主な緑内障点眼薬とその特徴
著者校正/監修レビュー済
2018/07/04

改訂のポイント:
  1. 日本緑内障学会編:緑内障診療ガイドライン第4版、2018
に基づき、薬剤情報の一部を改訂。