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化膿性脊椎炎

著者: 藤田崇宏 独立行政法人 国立病院機構 北海道がんセンター 感染症内科

監修: 大曲貴夫 国立国際医療研究センター

著者校正/監修レビュー済:2020/01/31
参考ガイドライン:
Berbari EF, Kanj SS, Kowalski TJ, Darouiche RO, Widmer AF, Schmitt SK, et al.:2015 Infectious Diseases Society of America (IDSA) Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Treatment of Native Vertebral Osteomyelitis in Adults. Clin Infect Dis. 2015 Sep;61(6):e26-46.

概要・推奨  

  1. 化膿性脊椎炎の画像診断にはMRIが最も有用である(推奨度1)。
  1. 治療開始から1カ月目での治療効果判定と予後推測には血沈、CRPが有用である(推奨度2)。
  1. MRIは診断には有用だが、臨床的効果がある場合でも所見の改善に時間がかかるため、治療効果判定には用いるべきではない(推奨度3)。
  1. 一般的な細菌による椎体炎に対する抗菌薬は、6週間の治療が推奨される(推奨度1)。
  1. 微生物の情報が得られる前に抗菌薬が使用されてしまっている場合、患者の状態が落ち着いていれば最後の抗菌薬投与から48時間以上経つまで生検は延期すべきである(推奨度2)。
  1. 血行性の化膿性脊椎炎の場合は血液培養でも原因微生物が検出可能なため、血液培養2セットの提出が必要である(推奨度1)。
  1. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が原因微生物の場合の第1選択は、バンコマイシンの投与が推奨されている(推奨度1)。
  1. 黄色ブドウ球菌による血行性の化膿性脊椎炎の場合は、心内膜炎の合併を検索するため経食道心エコーの適応を検討すべきである(推奨度1)。
  1. MSSAが原因微生物の場合、バンコマイシンで治療してはならない。セファゾリンで治療するべきである(推奨度1)。
  1. 化膿性脊椎炎の患者の30%程度で感染性心内膜炎の合併がみられる。感染性心内膜炎の患者の15%程度で化膿性脊椎炎の合併がみられる(推奨度1)。
  1. バンコマイシンを用いる場合は、できる限り血中濃度測定(therapeutic drug monitoring、TDM)を行い、血中濃度のトラフ値の目標は15~20μg/mlに設定する(推奨度1)。
  1. Candidaによる骨髄炎に対しては、感受性があればフルコナゾールで治療する。代替薬としてキャンディン系またはアムホテリシンを用いる(推奨度1)。
  1. 内服で治療する際はバイオアベイラビリティの高い薬剤で治療する(推奨度1)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い内服抗菌薬の選択、全体の治療期間について加筆修正を行った。

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