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慢性腎臓病(CKD)

著者: 山縣邦弘 筑波大学 医学医療系 腎臓内科学

監修: 岡田浩一 埼玉医科大学 腎臓内科

著者校正/監修レビュー済:2020/05/21

概要・推奨  

  1. 健診での蛋白尿などの腎障害の存在が疑われる場合、血清クレアチニンをもとに推算されるGFRが60未満と推定される場合、無症候であってもCKDの存在を疑い、再検査を含めた評価を行う(推奨度1)。
  1. GFR低下がある場合、尿検査(蛋白尿、血尿、円柱尿の有無)を実施し、その原因検索を行う。
  1. CKDの定義に従い検尿異常などの腎障害、腎機能低下が3カ月以上持続する場合CKDと診断する。
  1. CKDと診断された場合には重症度を評価することが強く推奨される(推奨度1、表1<図表>)。
  1. 日本人におけるGFR推算式:eGFR:推定糸球体濾過量 (日本腎臓学会計算式)
  1. 高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、高尿酸血症、過去の検尿異常の既往などCKD発症の危険性の高い場合には数カ月に1回は検尿、血清クレアチニン検査を実施し、CKDの早期発見に努めることを強く薦める(推奨度2)
  1. 重症度分類によるGFRステージ、蛋白尿(アルブミン尿)ステージの進行は、心血管疾患(cardiovascular disease、CVD)による死亡、末期慢性腎不全による腎代替療法開始と相関があるため(表2<図表>)、ステージ進行抑制を実施することが強く勧められる(推奨度1)
  1. 推算GFRが3カ月以内に30%以上の低下がある場合、蛋白尿と同時に尿潜血が陽性となる場合、尿蛋白が0.5g/日以上もしくは尿蛋白/Cr比0.5g/gCr以上が継続する場合、eGFRが年間5ml/分以上低下する場合、腎臓内科へのコンサルトがすすめられる。(推奨度1)。
  1. 以下のような場合、腎生検の施行を考慮する必要がある(推奨度2、フローチャート1アルゴリズム[1]
  1. 尿蛋白が陽性の患者:1日尿蛋白が0.5g以上、もしくは尿蛋白/Cr比0.5g/gCr以上が継続する場合
  1. 尿蛋白が上記未満であっても尿潜血を伴う場合
  1. 尿潜血のみ陽性の患者:若年で尿沈渣に変形赤血球が多く存在する場合や、病的円柱を認めるなど糸球体疾患を積極的に疑う場合(これに関しては明確なエビデンスは出されていな…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 腎臓を専門としない医師、一般医向けのCKD診療ガイドラインとして「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018」が作成され、腎専門医向けには「腎障害進展予防と腎代替療法へのスムーズな移行 CKDステージG3b~5診療ガイドライン2017」、さらに腎臓疾患の生活習慣の改善を含めた集学的「腎臓リハビリテーションガイドライン」が相次いで発刊されたため、これらを踏まえ改訂を行った。

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