ショック

著者: 井上茂亮 神戸大学大学院 医学研究科外科系講座

監修: 真弓俊彦 産業医科大学 救急医学

著者校正/監修レビュー済:2019/06/06

概要・推奨  

  1. 敗血症性ショックを呈する患者に対して静脈路を確保し、輸液負荷を行うことは強く推奨される(推奨度1)。
  1. ショックを呈する患者における全身性炎症性反応症候群(systemic inflammatory response syndrome、SIRS)スコアを確認することは推奨される(推奨度1)。
  1. 敗血症性ショックが疑われる患者で、感染症診断のためにプロカルシトニン(PCT)値を測定することは、おそらく推奨される(推奨度2)。
  1. ショックを呈する患者で、治療開始時に血清乳酸値を測定することは、推奨される(推奨度2)。
  1. ショック患者で、肺塞栓症を除外するためにDダイマーを測定することは強く推奨される(推奨度1)。
  1. 心原性ショックを合併した急性心筋梗塞患者に対して、動脈内バルーンパンピング(intra-aortic balloon pumping、IABP)による器械的サポートを行うことは、おそらく推奨される(推奨度2)。
  1. ショック患者に対する蘇生における輸液療法で、膠質液をルーチンに使用することは推奨されない(推奨度1)。
  1. 敗血症性ショック患者における第1選択の昇圧薬としては、ノルアドレナリンが、強く推奨される(推奨度2)。
  1. ショックを呈する重症患者において、ヘモグロビン血中濃度が7g/dl以下となった場合に赤血球輸血をすることは、おそらく推奨される(推奨度2)。
  1. ショック患者に対するルーチンのメチルプレドニゾロン大量療法は推奨されない(推奨度4)。ただし例外として、輸液や昇圧薬に反応しない敗血症性ショックの場合では、ショックからの離脱のためにヒドロコルチゾンを投与することはおそらく推奨される(推奨度2)。
  1. 臓器不全を伴う敗血症や敗血症性ショック患者に対して、広域抗菌薬投与を行うことは推奨される(推奨度1)。できれば診断後1時間以内に投与を開始する。
  1. 外傷患者で出血によるショックが疑われる場合では、トラネキサム酸を早期(受傷後3時間以内)に投与することがおそらく推奨される(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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