著者: 宮田哲郎 山王病院・山王メディカルセンター 血管病センター
監修: 今井靖
著者校正/監修レビュー済:2020/01/17
参考ガイドライン:
- Global vascular guidelines on the management of chronic limb-threatening ischemia (2019)
- 2017 ESC Guidelines on the Diagnosis and Treatment of Peripheral Arterial Diseases, in collaboration with the European Society for Vascular Surgery (2017)
- Society for Vascular Surgery practice guidelines for atherosclerotic occlusive disease of the lower extremities: Management of asymptomatic disease and claudication (2015)
- 日本循環器学会:末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015 年改訂版)(2015)
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概要・推奨
- 慢性下肢動脈閉塞の原因疾患でASOが最も多くを占める。
- ASOの治療目標は、①下肢症状の改善と、②生命予後の改善である。
- ASO患者の生命予後改善のためには、糖尿病、高血圧、および、脂質異常症のコントロール、禁煙の徹底を指導する。さらに下肢虚血症状(間歇性跛行、安静時疼痛、潰瘍・壊死)がある患者には、抗血小板薬の投与を行うことが脳心血管イベントの発生を抑えるために有用である。
- 間歇性跛行治療の第一選択は運動療法である。運動療法が行えない場合や、運動療法が無効な場合で、間歇性跛行が日常生活を大きく制限しているときは、血行再建を検討する。
- 足部の潰瘍・壊死をみたならば、CLTIを疑い、確定診断のために下肢の血流評価(脈拍の触知の有無、ABI、TBI、SPP、TcPO2)を行う。
- 足部の感染を伴う場合は、緊急で壊死部切除によるドレナージ、膿培養と抗菌薬投与を行う必要があり、感染を伴ったCLTIは緊急入院とする。
- CLTIの患者にはタイミングを逃すことなく、積極的に血行再建を検討するが、全身状態不良で血行再建ができない場合がある。
- 鼠径靱帯以下の動脈閉塞によるCLTIに対する血行再建方法の選択
- 生命予後が2年以内と推定される重症下肢虚血患者、またはバイパスに用いる自家静脈がない患者では、その適応があれば、最初に行う末梢への血流増加治療として、バルーン血管形成術は妥当である(RJG、推奨度2)。
- 生命予後が2年以上あると推定される重症下肢虚血患者では、手術が可能でバイパスに用いる自家静脈がある場合は、最初に行う末梢への血流増加治療として、バイパス手術は妥当である(RJG、推奨度2)。
- 慢性下肢動脈閉塞の原因疾患でASOが最も多くを占める。
- ASOの治療目標は、①下肢症状の改善と、②生命予後の改善である。
- ASO患者の生命予後改善のためには、糖尿病、高血圧、および、脂質異常症のコントロール、禁煙の徹底を指導する。さらに下肢虚血症状(間歇性跛行、安静時疼痛、潰瘍・壊死)がある患者には、抗血小板薬の投与を行うことが脳心血管イベントの発生を抑えるために有用である。
- 間歇性跛行治療の第一選択は運動療法である。運動療法が行えない場合や、運動療法が無効な場合で、間歇性跛行が日常生活を大きく制限しているときは、血行再建を検討する。
- 足部の潰瘍・壊死をみたならば、CLTIを疑い、確定診断のために下肢の血流評価(脈拍の触知の有無、ABI、TBI、SPP、TcPO2)を行う。
- 足部の感染を伴う場合は、緊急で壊死部切除によるドレナージ、膿培養と抗菌薬投与を行う必要があり、感染を伴ったCLTIは緊急入院とする。
- CLTIの患者にはタイミングを逃すことなく、積極的に血行再建を検討するが、全身状態不良で血行再建ができない場合がある。
- 鼠径靱帯以下の動脈閉塞によるCLTIに対する血行再建方法の選択
- 生命予後が2年以内と推定される重症下肢虚血患者、またはバイパスに用いる自家静脈がない患者では、その適応があれば、最初に行う末梢への血流増加治療として、バルーン血管形成術は妥当である(RJG、推奨度2)。
- 生命予後が2年以上あると推定される重症下肢虚血患者では、手術が可能でバイパスに用いる自家静脈がある場合は、最初に行う末梢への血流増加治療として、バイパス手術は妥当である(RJG、推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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