今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 宮田哲郎 都庁前血管外科・循環器内科 血管病総合治療センター 血管外科

監修: 今井靖 自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門

著者校正/監修レビュー済:2023/04/19
参考ガイドライン:
  1. 日本循環器学会:2022年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン(2022)
  1. Global vascular guidelines on the management of chronic limb-threatening ischemia (2019)
  1. 2017 ESC Guidelines on the Diagnosis and Treatment of Peripheral Arterial Diseases, in collaboration with the European Society for Vascular Surgery (2017)
  1. Society for Vascular Surgery practice guidelines for atherosclerotic occlusive disease of the lower extremities: Management of asymptomatic disease and claudication (2015)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 最新のガイドラインに準じた内容とした。
  1. 慢性下肢動脈閉塞の診断に関する解説を中心に追記した。

概要・推奨   

  1. 足部で脈が触れず、慢性下肢動脈閉塞を疑った場合は、足関節上腕血圧比ABIが0.9以下で主幹動脈の閉塞と診断する。(推奨度1、RsJG)
  1. 糖尿病患者や透析患者では、動脈壁の石灰化のためABIが高値となる場合があり、石灰化の影響を受けづらいTBIも測定し、0.6~0.7以下で主幹動脈の閉塞を疑う。(推奨度1、RsJG)
  1. 間歇性跛行の患者に対しては、トレッドミル歩行負荷検査を実施し、跛行出現距離、最大歩行距離、歩行後のABIの低下を測定して跛行の重症度を評価する。(推奨度2、RsJG)
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  1. 足部の潰瘍・壊死の患者では、ABI、足趾上腕血圧比(TBI)測定に加え、皮膚血流の指標である皮膚灌流圧(SPP)、経皮酸素分圧(TcPO2)を測定する。(推奨度1、RsJG)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
宮田哲郎 : 研究費・助成金など(バイエル薬品(株))[2024年]
監修:今井靖 : 未申告[2024年]

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