失語症 :トップ    
監修: 高橋裕秀 みどり野リハビリテーション病院
河村満 杉本あずさ 昭和大学 内科学講座神経内科学部門

概要

症状のポイント:
  1. 言語障害をもった患者をみたら、その症状が失語症であるか否かを鑑別しなければいけない。
  1. 音声言語の異常を来さない場合には失語症とは呼ばない(純粋失読、純粋失書)。また、音声言語のみが障害された場合にも、単一モダリティの障害では失語症と呼ばない(純粋語聾、純粋語唖)。
  1. 自発話、語想起、言語理解、復唱、音読・書字の順番に診察し、構音障害や認知症、意識障害の有無を確認する。
  1. 失語症の分類:<図表>
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 失語症を呈する緊急疾患として、脳血管障害やてんかんがある。それぞれの診断に従い治療する。

症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 症状治療目的で、言語療法士などによるリハビリテーションを行う。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 失語症の正確な診断は専門性が高く、また原疾患の治療としても、全例で専門医に相談を考慮する必要がある。
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 言語障害が失語症であれば、発症時期・様式および病前の言語機能を確認し、また、失語症の分類、ほかの神経所見などから脳血管障害 、非けいれん性てんかん重積などの原疾患を評価する。非けいれん性てんかん重積を、脳波検査、病歴から疑わしければ診断的治療として抗てんかん薬を開始する。
 
失語の分類の評価:
  1. 失語症の分類は、純粋聾唖、ブローカ失語、ウェルニッケ失語、全失語、超皮質失語、伝導失語など多岐にわたる。
  1. 自発話、語想起、言語理解、復唱、音読・書字の順番に診察する。
  1. まず、発語の有無を評価する。発語を認める場合は構音障害の有無を評価する。その後、構音障害を認める場合は、純粋聾唖、ブローカ失語、全失語などを評価するために了解障害を評価する。発語を認め構音障害を認めない場合は、反響言語や錯誤が有無、復唱を評価することで、超皮質…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

失語の型診断
Broca失語症例の脳MRI像
Wernicke失語症例の脳MRI像
伝導失語症例の脳MRI像
失語症の分類
著者校正/監修レビュー済
2016/08/05