平衡障害 :トップ    
監修: 永山正雄 国際医療福祉大学大学院医学研究科 神経内科学
室伏利久 帝京大学 耳鼻咽喉科

概要

症状のポイント:
  1. 平衡障害とは、中枢神経系(小脳、大脳白質など)、末梢前庭系、固有感覚系、運動器系などの障害により、平衡感覚が障害された状態のことである。めまい・ふらつきは、①狭義のめまい(回転性めまい)、②失神性めまい、③平衡障害、④ ①~③以外のはっきりしないめまい感――に大別できる。平衡障害と狭義のめまいの最も大きな違いは、平衡障害の場合は、自己あるいは周囲の運動感がないのに対し、狭義のめまいの場合には、この運動感があることである。
  1. 平衡障害は高齢者の転倒の原因の1つであり、転倒は深刻な問題を引き起こす可能性がある。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 平衡障害を主訴とする症状で緊急の対応が必要な診断として、小脳梗塞、小脳出血などの脳血管障害の急性期がある。それぞれの状態に応じて治療する。 エビデンス 
  1. 急性発症の強い平衡障害の場合、眼振はなくても小脳梗塞を疑う必要がある。 エビデンス 
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 慢性の平衡障害の場合には、治療の主体は、平衡訓練(リハビリテーション)である。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 急性発症あるいは進行性の平衡障害の場合、慢性的な平衡障害の場合にも、確定診断に至らない場合は専門医に相談する。
 
診断へのアプローチ:(診察 >詳細情報 ・鑑別疾患 鑑別疾患 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 平衡障害を引き起こす病巣、原因疾患は、多岐にわたる。病巣としては、中枢神経系(小脳、大脳白質など)、末梢前庭系、固有感覚系、また、運動器系が考えられ、それぞれの場合に、さまざまな疾患が考えられる。身体疾患ではなく、心理的な障害に基づく平衡障害も鑑別が必要となる。…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

平衡障害患者の初診時の評価に必要な検査例
  1. 平衡障害の程度の評価と病巣の推定に必要な検査である。
○ 可能であれば、以下のすべての検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

平衡障害鑑別のアルゴリズム
脊髄小脳変性症症例の重心動揺計検査所見
脊髄小脳変性症症例のMRI(T1強調画像)
小脳梗塞症例のMRI(T1強調画像)
両側聴神経腫瘍症例の造影MRI(造影T1強調画像)
平衡障害を来した脊髄小脳変性症症例のMRI
平衡障害を主訴とした小脳梗塞のMRI
Romberg徴候陽性の重心動揺図
著者校正/監修レビュー済
2017/01/26


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