認知症 :トップ    
監修: 山中克郎 諏訪中央病院
柴﨑俊一 ひたちなか総合病院 救急・総合内科

概要

疾患のポイント: >詳細情報 
  1. 65歳以上で約5~10%、80歳以上で約20%、85歳以上で約50%に認知症がある。
  1. 一方で、米国を中心に先進国では徐々に認知症の有病割合が減ってきているとの報告があり、日本でも有病割合が変化していくことが予想される。
  1. 認知症の診断には、①せん妄②健忘性障害③精神疾患/詐病を除外する必要がある。
  1. 高齢患者の認知症のほとんどはアルツハイマー病(約70%)。次いで血管性認知症(10%)、レビー小体型認知症(5%)。 エビデンス 
  1. 潜在的に可逆性の認知症は9%と頻度は少ないが、その可逆性は早期の発見・治療に懸かっている。また若年者や短期間の認知症患者では多い。 エビデンス  エビデンス  エビデンス 
  1. 認知症の原因とはならず、それゆえに認識されない内科的疾患は、認知症の患者には多く、これらの疾患の治療はある程度認知機能を改善し得る。 エビデンス 
 
緊急時の対応: >詳細情報 
  1. 認知症の鑑別のなかで緊急の対応が必要な診断としては、硬膜下血腫、頭部外傷、閉塞性水頭症、ウイルス性脳炎(特にヘルペス脳炎)、髄膜炎、ウェルニッケ脳症、肝性脳症、尿毒症、低血糖、電解質異常、自殺企図のあるうつ病などがある。
  1. 特に意識障害・意識変容がある場合、日~週単位での急な認知機能変化では注意する。
 
症状治療診断的治療: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

検査のまとめ
  1. ず意識障害やせん妄、健忘性疾患、精神疾患時を除外し、認知機能についてスクリーニングをかける。その後DSM-5やMMSE、HDS-Rなどを用いて認知症かどうか診断する。
  1. 健忘性疾患の代表的なものに、一過性全健忘(Transient global amnesiaTGA)や一過性てんかん性健忘(transient epileptic amnesiaTEA)がある。逆行性健忘・前向性健忘のみが主な症状で、ほかの高次機能が保たれ、人格が保たれている点からほかと区別できる。
  1. 次に①病歴聴取、身体所見、神経所見②スクリーニング検査③選択的な検査――の3つのステップで認知症の原因を検討する。
  1. とくに認知症診断の約9割が①病歴聴取、身体所見、精神状態の評価を含めた神経所見 によって行われている。
  1. 早期の発見・治療により改善しる、潜在性に可逆性の認知症(potentially reversible dementia、PRD)の存在に注意する。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

認知症の精密検査および診断のアルゴリズム
せん妄と認知症の鑑別の要点
Six-Item Screener
著者校正/監修レビュー済
2017/08/31


詳細ナビ