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概要・推奨
疾患のポイント:- 硬膜外血腫とは、頭蓋骨内面に付着した硬膜と頭蓋骨との間隙に血腫を形成する外傷性頭蓋内血腫の一種である。
- 急性硬膜外血腫のみでは脳実質の一次損傷を生じることはまれで、血腫増大による脳実質圧迫による症状が問題となり、その間の意識清明期(lucid interval)が典型的とされる。
- 重症例では時間経過によって急性硬膜下血腫、脳挫傷などの病変が生じる場合があるので注意を要する。
- 主な原因としては、交通事故や転落外傷が挙げられる。
- 他部位の致命的な外傷が否定されるまでは外傷初期診療ガイドライン(JATEC)のABCDEs アプローチに従うことが望ましい。
診断: >詳細情報 - 頭部CTにより血腫の局在、頭蓋骨骨折、硬膜下血腫や脳挫傷などの合併を確認し、診断となる。
- CTでの血腫の典型は硬膜を内側へ圧排する、凸レンズ状の高吸収域を認める。
- 意識障害や局所症状が血腫の局在で説明がつかない場合は、びまん性脳損傷(diffuse brain injury、DBI)、脳幹損傷、脳梗塞などの存在を疑いMRI評価も検討する。
- 硬膜外血腫の典型CT画像:<図表>
- 薄い硬膜外血腫:<図表>
重症度・予後: >詳細情報 - 適切な治療・手術が行われ、合併損傷のない例では予後は良好である。
治療: …
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■硬膜外血腫診断時の検査例
- 呼吸・循環状態の評価、意識障害(GCSやJCS)、局所症状の有無を確認する。
- 血腫増大により急速に意識障害の悪化が起こり得るので、初診時から注意を要する。
- 瞳孔所見などにより脳ヘルニア徴候の有無にも留意する。
- 外傷部位の確認:頭部単独外傷の可能性が高いと思われても、頚椎損傷など他部位外傷、特に致命的な外傷の見落としのないように注意する。
- 脳梗塞などの神経症状が原因で受傷することもあり、受傷状況の確認も行う。
- 高齢者の場合、抗血小板剤や抗凝固薬の内服なども確認する。
- 他部位の致命的な外傷が否定されるまでは外傷初期診療ガイドライン(JATEC)のアルゴリズムに従うことが望ましい。
- 頭部外傷の初療は二次性脳損傷の予防が重要であり、頭蓋内因子だけでなく頭蓋外因子(呼吸・循環管理)の是正も重要である。そのためには救急専門医などとの連携が重要である。
- 頭蓋骨骨折を認めた場合は、硬膜外血腫の出現に留意してCTフォローを行うことが望ましい。
○ 頭部外傷の場合、下記を病態に合わせて適宜行う。
疾患のポイント:
- 硬膜外血腫とは、頭蓋骨内面に付着した硬膜と頭蓋骨との間隙に血腫を形成する外傷性頭蓋内血腫の一種である。
- 急性硬膜外血腫のみでは脳実質の一次損傷を生じることはまれで、血腫増大による脳実質圧迫による症状が問題となり、その間の意識清明期(lucid interval)が典型的とされる。
- 重症例では時間経過によって急性硬膜下血腫、脳挫傷などの病変が生じる場合があるので注意を要する。
- 主な原因としては、交通事故や転落外傷が挙げられる。
- 他部位の致命的な外傷が否定されるまでは外傷初期診療ガイドライン(JATEC)のABCDEs アプローチに従うことが望ましい。
診断: >詳細情報
- 頭部CTにより血腫の局在、頭蓋骨骨折、硬膜下血腫や脳挫傷などの合併を確認し、診断となる。
- CTでの血腫の典型は硬膜を内側へ圧排する、凸レンズ状の高吸収域を認める。
- 意識障害や局所症状が血腫の局在で説明がつかない場合は、びまん性脳損傷(diffuse brain injury、DBI)、脳幹損傷、脳梗塞などの存在を疑いMRI評価も検討する。
- 硬膜外血腫の典型CT画像:<図表>
- 薄い硬膜外血腫:<図表>
重症度・予後: >詳細情報
- 適切な治療・手術が行われ、合併損傷のない例では予後は良好である。
治療: …
■硬膜外血腫診断時の検査例
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硬膜外血腫診断時の検査例
- 呼吸・循環状態の評価、意識障害(GCSやJCS)、局所症状の有無を確認する。
- 血腫増大により急速に意識障害の悪化が起こり得るので、初診時から注意を要する。
- 瞳孔所見などにより脳ヘルニア徴候の有無にも留意する。
- 外傷部位の確認:頭部単独外傷の可能性が高いと思われても、頚椎損傷など他部位外傷、特に致命的な外傷の見落としのないように注意する。
- 脳梗塞などの神経症状が原因で受傷することもあり、受傷状況の確認も行う。
- 高齢者の場合、抗血小板剤や抗凝固薬の内服なども確認する。
- 他部位の致命的な外傷が否定されるまでは外傷初期診療ガイドライン(JATEC)のアルゴリズムに従うことが望ましい。
- 頭部外傷の初療は二次性脳損傷の予防が重要であり、頭蓋内因子だけでなく頭蓋外因子(呼吸・循環管理)の是正も重要である。そのためには救急専門医などとの連携が重要である。
- 頭蓋骨骨折を認めた場合は、硬膜外血腫の出現に留意してCTフォローを行うことが望ましい。
○ 頭部外傷の場合、下記を病態に合わせて適宜行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
著者により作成された情報ではありません。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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