蛋白尿 :トップ    
監修: 今井圓裕 中山寺いまいクリニック
今井圓裕 中山寺いまいクリニック

概要

検査結果のポイント:
  1. 蛋白尿とは、尿に蛋白が混入した状態である。
  1. 男性の尿蛋白陽性率は年齢により増加し、20歳代では2%であるが、60歳代では5%、80歳では8%に達する。一方、女性は60歳代までは約2%であるが、70歳代では3%、80歳代では6%である。 エビデンス 
  1. 日本人の尿蛋白の頻度:<図表>
 
検査適応: >詳細情報 
  1. 外来でルーチンとして検査されることが多い。浮腫を伴う症例では必須である。
  1. 24時間蓄尿で定量することが望ましいが、蓄尿できない場合には、尿Cr値で除した蛋白尿/Cr比を使用する。 エビデンス 

パニック値・緊急時対応: >詳細情報 
  1. 特に緊急対応を必要とすることはない。尿蛋白3.5g/日以上の場合、ネフローゼ症候群の可能性があり、腎生検などが必要である。

検査の解釈: >詳細情報 
  1. 蛋白尿の原因は、腎臓が主体となる一次性(腎性)と全身の疾患による二次性がある( 鑑別疾患 )。 さらに、一次性(腎性)には糸球体疾患と尿細管疾患があるが、1日1g以上の尿蛋白は糸球体性であり、治療の対象となるため、腎生検による精査を行う。通常は1g/日未満の蛋白尿では、腎生検を行わないが、尿蛋白0.5-1.0g/日が持続し、血尿陽性の場合には、 IgA腎症 、 SLE をはじめとする腎炎を疑い、腎生検を行って診断をつける。
  1. 尿蛋白が1日3.5g以上の場合をネフローゼレベルの蛋白尿といい、血清アルブミン値が3.0g/dl以下の場合にはネフローゼ症候群である。
  1. 尿蛋白陽性者のフォローアップ:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の評価のための検査例
  1. 検尿試験紙で1+以上では下記の評価を行う。
  1. 24時間蓄尿で定量することが望ましいが、蓄尿できない場合には、尿Cr値で除した蛋白尿/Cr比を使用する。 エビデンス 
  1. 血圧、脈拍、尿量は、血圧により治療方針が変わる。
  1. Cr、BUNは、腎機能を判断するのに必要である。
  1. Albは、ネフローゼ症候群の診断に必須である。
  1. 血清補体価、CRPは、腎炎の鑑別診断に必要である。
  1. CBCは、腎炎、ネフローゼ症候群の鑑別に必要である。
  1. 尿沈渣は、腎炎、ネフローゼ症候群の鑑別、活動性に必要である。
  1. 蛋白定量<随時尿>は、腎炎の活動性の評価、ネフローゼ症候群の診断に必要である。
  1. 通常は1g/日未満の蛋白尿では、腎生検を行わないが、尿蛋白0.5-1.0g/日が持続し、血尿陽性の場合には、 IgA腎症 、 SLE をはじめとする腎炎を疑い、腎生検を行って診断をつける。
○ 尿蛋白(1+)以上の場合、以下の検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

尿蛋白陽性者のフォローアップ
尿蛋白陽性の症例に対する診断のアルゴリズム
PREVEND Study
腎性浮腫
著者校正/監修レビュー済
2017/04/27


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