今日の臨床サポート

咽喉頭異常感

著者: 内藤健晴 藤田学園常勤監事

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正済:2022/01/12
現在監修レビュー中
患者向け説明資料

概要・推奨   

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
内藤健晴 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 図表内の用語の一部変更を行った。
  1. 症例において、推奨される治療法の変更を行った。
  1. 症例において、原因疾患と見合うよう検査結果の一部変更を行った。

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 咽喉頭異常感症の定義は「咽喉頭異常感の訴えがあるにもかかわらず、通常の耳鼻咽喉科的視診で訴えに見合うだけの異常所見を局所に認めないもの」とされているが、一方、咽喉頭異常感症は1つの症候名にすぎず、後日振り返えると、種々の原因疾患が発見されるものも含められるとされる。以上より、精査しても明確な所見を見いだせないものを真性の咽喉頭異常感症とし、原因となる器質的変化を後に明確にできたものを症候性の咽喉頭異常感症としている[1]
  1. 「咽喉頭に何かつかえる感じ」などの不定愁訴を訴え耳鼻咽喉科を受診する患者の頻度は、我々の研究では1984年には新患患者の4.3%であったが、1997年では5.8%であり、年々増加傾向にある[2]
  1. 男女比では4:6で女性に多く、年齢分布では男性は30歳代に女性は50歳代にピークがみられた。
  1. 患者の約半数は前医があり、ドクターショッピングの傾向がみられた。多くの例が「なんでもない」「気にしすぎ」「神経質」といわれ、医師に不信感を持つものもいる。
  1. 患者の多くが悪性腫瘍を心配して来院する。
  1. 咽喉頭異常感患者のうち悪性腫瘍の頻度は1~数%[3]といわれているが、咽喉頭異常感を主訴とした咽頭・喉頭の悪性腫瘍は15~50%に及ぶ[4]。決して見落としてはならない。
 
咽喉頭異常感と頭頚部悪性腫瘍

頭頚部悪性腫瘍には咽喉頭異常感を訴える症例が多い。

問診・診察のポイント  
 
  1. 咽喉頭異常感の原因は局所的原因、全身的原因、精神的原因に大別される。診断には種々の検査が必要である[2]。程度の差こそあれ心因が関与しており、癌不安患者も多い[5]
 
 
 
  1. 精神的関与のアプローチは、質問紙法による心理テストが有用である[6]
 
 
  1. 病歴(発症様式、発症時の心身的状態、かぜのあと、カプセルを飲んだあと、知人の死亡や職場でのストレス)を聴取する。

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文献 

著者: R Carlsson, J Dent, E Bolling-Sternevald, F Johnsson, O Junghard, K Lauritsen, S Riley, L Lundell
雑誌名: Scand J Gastroenterol. 1998 Oct;33(10):1023-9.
Abstract/Text BACKGROUND: The diagnosis of gastroesophageal reflux disease (GERD) rests primarily on recognition of symptom patterns that are classical for reflux disease, but little attention has been paid to the use of a formal questionnaire for identifying such symptom patterns.
METHODS: A self-administered questionnaire was developed which has seven items that focus on the nature of the symptoms and the precipitating, exacerbating, and relieving factors. The diagnostic validity of the questionnaire was tested against endoscopy and 24-h pH monitoring. A further evaluation was undertaken in patients with symptoms suggestive of GERD and in patients with non-ulcer dyspepsia, to identify factors that might predict symptom relief during treatment with omeprazole.
RESULTS: When endoscopic esophageal mucosal breaks and 24-h pH data were used as criteria for the diagnosis of GERD, the questionnaire had a sensitivity of 92% but a very low specificity of 19%. Symptom relief during treatment with omeprazole was predicted by the presence of heartburn, described as 'a burning feeling rising from the stomach or lower chest up towards the neck' (P = 0.004), and 'relief from antacids' (P = 0.02). In non-ulcer dyspepsia a positive response to omeprazole was confined to the subgroup of patients who identified their main discomfort as heartburn as described above.
CONCLUSION: The present questionnaire using descriptive language usefully identified heartburn in patients presenting with upper abdominal symptoms, and this symptom predicted symptom resolution during treatment with omeprazole.

PMID 9829354  Scand J Gastroenterol. 1998 Oct;33(10):1023-9.
著者: J E Delahunty, J Cherry
雑誌名: Laryngoscope. 1968 Nov;78(11):1941-7. doi: 10.1288/00005537-196811000-00008.
Abstract/Text
PMID 5722897  Laryngoscope. 1968 Nov;78(11):1941-7. doi: 10.1288/0000・・・
著者: Michael F Vaezi, Douglas M Hicks, Tom I Abelson, Joel E Richter
雑誌名: Clin Gastroenterol Hepatol. 2003 Sep;1(5):333-44. doi: 10.1053/s1542-3565(03)00177-0.
Abstract/Text Gastroesophageal reflux disease (GERD) has been associated increasingly with ear, nose, and throat (ENT) signs and symptoms. However, the cause and effect relationship between these two clinical entities are far from established. Many patients diagnosed initially with GERD as the cause of laryngeal signs do not symptomatically or laryngoscopically respond to aggressive acid suppression and do not have abnormal esophageal acid exposure by pH monitoring. This has resulted in frustration on the part of both gastroenterologists and ENT physicians and confusion on the part of patients. In this article we discuss the reasons for this controversy and highlight the recent data attempting to clarify this complex area.

PMID 15017651  Clin Gastroenterol Hepatol. 2003 Sep;1(5):333-44. doi: ・・・

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