今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 樋口敬和 獨協医科大学埼玉医療センター 輸血部

監修: 神田善伸 自治医科大学附属病院 血液科

著者校正/監修レビュー済:2023/07/05
参考ガイドライン:
  1. 日本臨床腫瘍学会編集:発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン改訂第2版 ~がん薬物療法時の感染対策~. 南江堂. 2017
  1. Fioredda F, et al.: The European Guidelines on Diagnosis and Management of Neutropenia in Adults and Children: A Consensus Between the European Hematology Association and the EuNet-INNOCHRON COST Action. HemaSphere 2023: 7(4):e872. PMID: 37008163
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、一部加筆修正を行った。
  1. 「参考ガイドライン」に2023年に公表されたヨーロッパにおけるガイドライン(Fioredda F, et al.: The European Guidelines on Diagnosis and Management of Neutropenia in Adults and Children: A Consensus Between the European Hematology Association and the EuNet-INNOCHRON COST Action. HemaSphere 2023: 7(4):e872.)を追加した。
  1. 好中球減少の原因が判明しない場合の対処について追記を行った。
  1. 意義不明の特発性血球減少症(idiopathic cytopenia of undetermined significance:ICUS)および意義不明のクローン性血球減少症(clonal cytopenia of undetermined significance:CCUS)について追記を行った。

概要・推奨   

  1. 好中球減少とは、末梢血の好中球数(白血球数×好中球割合が1,500/μL未満に減少した状態である
  1. 好中球減少の原因としては、感染性、薬剤性、免疫性の頻度が高い。
  1. 好中球数が1,000/μL以下になると感染症を合併しやすくなる。500/μL以下になると重症感染症を合併しやすく、発熱を伴う場合には緊急の対応が必要な場合がある。しかし、好中球減少の速さ、持続期間、基礎疾患によりそのリスクは異なる。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
樋口敬和 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:神田善伸 : 講演料(旭化成(株),MSD(株),ノバルティスファーマ(株),ファイザー(株),サノフィ(株),中外製薬(株),アステラス製薬(株),協和キリン(株)),奨学(奨励)寄付など(協和キリン(株),中外製薬(株))[2024年]

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