今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 藤枝重治 福井大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

監修: 森山寛1) 東京慈恵会医科大学附属病院

監修: 小島博己2) 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

著者校正済:2024/08/21
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会:鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版(改訂第10版)
  1. Allergic Rhinitis and its Impact on Asthma (ARIA) Phase 4 (2018)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版(改訂第10版)』の改訂に伴い、以下について追記・修正などを行った。
  1. 鼻粘膜局所で微量のIgEが産生され、局所反応を起こすlocal allergic rhinitis(LAR)の概念を追加した。
  1. アレルギー性鼻炎の鑑別診断アルゴリズムを追加した。
  1. アレルギー性鼻炎発症のメカニズムと治療薬の作用機序の図を追加した。
  1. アレルゲン免疫療法の作用機序の図を追加した。
  1. 通年性アレルギー性鼻炎の治療と重症度に応じた花粉症に対する治療法の選択の一部を変更した。

概要・推奨   

  1. 診断には十分な問診を行うとともに、アレルゲンに対する特異的IgEを測定して、アレルギー性鼻炎の診断を確定して、治療に取り組むことを推奨する。
  1. アレルギー性鼻炎治療の第1選択薬は、第2世代抗ヒスタミン薬であり、現在は眠気などの有害事象がきわめて少なく安全であることを患者に十分に説明して処方することが、患者のQOL向上につながる。
 
参考文献:
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会/鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編. 鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版(改訂第10版). 金原出版, 2024; p2-125.
Allergol Int. 2020; 69(3): 331-45. doi: 10.1016/j.alit.2020.04.001.

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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
藤枝重治 : 講演料(サノフィ(株),杏林製薬(株)),研究費・助成金など(小林製薬(株),マルホ(株))[2024年]
監修:森山寛 : 未申告[2024年]
監修:小島博己 : 特に申告事項無し[2024年]

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